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インテルの次世代アーキテクチャ「Sandy Bridge」--見えてきた進化の方向

文:Brooke Crothers(Special to CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年04月21日 07時30分
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 「Sandy Bridge」はおそらく、Intelにとって最も重要な未来のテクノロジだろう。では、Sandy Bridgeとは具体的にどういうものなのだろうか。

 Intelはここ12カ月くらいの間、同テクノロジについて慎重な姿勢を取り、断片的な情報しか明かしてこなかった。しかし今では、同テクノロジがIntelをどのように前進させるかについて理解できるだけの情報が出そろっている。

先週北京で「Sandy Bridge」のウエハを初めて披露したエグゼクティブバイスプレジデントのDavid Perlmutter氏。 先週北京で「Sandy Bridge」のウエハを初めて披露したエグゼクティブバイスプレジデントのDavid Perlmutter氏。
提供:Intel

 簡単に言うと、Sandy BridgeはIntelの次世代のマイクロアーキテクチャだ。つまり、同社プロセッサの再設計である。チップの再設計はIntelにとって最も重要な取り組みであり、2年ごとに実施されている。現行の設計である「Nehalem」は2008年11月に発表され、「Core i3」「Core i5」「Core i7」プロセッサのすべてに採用されている(i5とi7は米国時間4月13日、ついにApple製ノートブックに搭載された)。その後継製品であるSandy Bridgeは、第4四半期に生産段階に入る予定だ。

要点

 IntelのエグゼクティブバイスプレジデントであるDavid Perlmutter氏は先週、北京で開催のIntel Developer Forum(IDF)の基調講演で、Sandy Bridgeに関する「詳細な情報は明かさない」としたものの、実際には同アーキテクチャの要点をいくつか発表した。

  • 効率性の向上。Perlmutter氏によれば、CPUは「クロック当たりの命令処理数の大幅な向上」を実現するという。つまり、より効率的にタスクを処理できるようになる。
  • オンチップ通信の高速化。チップ内のさまざまな部分がこれまでより速い速度で、互いに通信できるようになる。Perlmutter氏はこれを「improved inter-buses(バス間通信の改善)」と呼ぶ。
  • メモリの共有。キャッシュと呼ばれるオンチップメモリが、CPUとGPUの間で共有される。
  • GPUをCPUに統合。IntelはCPUとGPUを同一のシリコン上に統合した。日本のウェブサイトPC Watchに掲載されたSandy Bridgeの非公式の写真から判断すると、GPUは同プロセッサの約25%のスペースを占有しているようだ。
  • 新しい命令セット。Sandy BridgeはIntelの「Advanced Vector Extension」(Intel AVX)命令セットをサポートする初めてのチップになる。AVXは動画や音楽の処理など多くのマルチメディアタスクを高速化する。
  • よりインテリジェントなオーバークロック機能。最後にPerlmutter氏は、改善された「Turbo Boost」に言及した。Turbo Boostは処理や電源効率のニーズに応じて、各コアのクロック数を上げたり(つまり、オーバークロック)、下げたりする機能だ。

 Intelは、Sandy Bridgeが大きな役割を果たす分野はノートPCだと、堂々と公言している。Sandy Bridge搭載ノートPCは、現在の最新Core i7搭載ノートPCよりも電力効率に優れ、一方で動画や音楽データの処理も高速になる。

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