そして、どうやらこれはFlashだけではないようだ。PDFのサポートも内部プラグインとして搭載され、ブラウザと一緒に出荷されることを、非公式のGoogle Operating Systemブログが発見した。
Googleは、ほかのプログラミング基盤にも取り組んでいる。それは、Mozilla FoundationとKhronos Groupによって始められたWebGL標準のドラフトのサポートだ。Khronos Groupは、WebGLの基盤となるグラフィックインターフェースOpenGLを管理する標準団体だ。WebGLを使うと、洗練された、低レベルでハードウェアアクセラレートされた3Dグラフィックスが、ウェブアプリケーションで利用可能になる。この機能が、精巧なインターフェースやオンラインゲームの改善につながると期待する人もいる。
Chrome 4にはWebGLが組み込まれたバージョンがあったが、それを利用するには、コンピューティングプロセスを閉じ込めて暴走することを防ぐ、サンドボックスというセキュリティ機能を無効にする必要があった。しかし、Chrome 5ではサンドボックスの中でWebGLがサポートされるようで、試そうとする人にとって実用的になる。
しかし、回転する立方体や一人称シューティングが数カ月のうちに登場すると期待してはいけない。OpenGLは、多くのプログラマーにとってなじみのあるものだといっても、多くのウェブプログラマーにとっては未知数だ。
もう1つのプログラミングの変更は、Native Clientのサポートだ。これは、ブラウザベースのアプリケーションを加速するGoogleの技術で、コンピュータの通常のOS上でネイティブソフトウェアと同じ速度で動作する、セキュリティが磨かれたソフトウェアモジュールを用いる。Native ClientのサポートはChrome 5にとっての優先課題であり、Mac、Linux、Windowsコンピュータで動作する32ビットソフトウェアについては機能する。しかし、64ビットサポートの一部は、64ビットWindowsに関する問題によってつまずいており、Chromeのマイルストーン5までには解決されなかった。
Chromeには新しいコントロールも加わる予定だ。例えば「chrome://plugins」アドレスを使うなどして、Flashを無効にすることができるようになる。Flashが組み込まれることにうんざりしているFlash嫌いには便利な機能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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