今では、ブラウザを複数のコンピュータや携帯電話で使用することが多くなっている。このユーザー体験を円滑にするため、Chrome 5には、Chrome 4で登場したブックマーク同期以外にもさまざまな同期機能が搭載される。
Chrome 5では、テーマ、自動入力の項目、パスワードの同期が加わる。しかし、拡張機能、開いているタブ、ブラウザでタイプされたウェブアドレスなど、さらに多くの同期がマイルストーン6に先送りされたようだ。
フォームに入力することを嫌う人のために、Chrome 5には自動入力機能が追加された。氏名、住所、電話番号など、何度も繰り返しタイプしなければならないことの多い個人情報を記憶させることができる。これは、「Google Toolbar」にあるがChromeでは働かないこの機能を好む人をなだめることになるだろう。
Googleは、ほかのどのブラウザメーカーも加えていない機能にも取り組んでいる。Adobe Systemsの「Flash Player」の組み込み版だ。Googleは、プログラミング技術を非常に積極的に支持している企業の1つだ。同社が推し進める技術にはHTML 5をはじめ、ウェブページのフォーマットを容易にするCSS、ウェブベースのプログラムを動かすJavaScriptなどがある。これらの技術を組み合わせるとFlashにとって競争上の脅威となる。しかし、Flashは今日のウェブで広く使われており、GoogleはFlashを組み込むことに対し、実利的な姿勢をとっている。
具体的には、Flash Playerの次のベータ版であるバージョン10.1がChromeに組み込まれる。このバージョンは2010年第2四半期に完成予定だ。そしてGoogleは、Chrome全体についてと同様、ユーザーが操作をしなくてもFlash Playerをデフォルトで自動的にアップデートする。これは、最近のFlashにおける深刻な脆弱性を考えれば有用かもしれないが、見えないところでアップデートするという考えに反対する人もいる。しかし、GoogleはChromeを、ウェブサイトのように、常に変更されるものだと考えている。Googleが最新の検索アルゴリズムにアップデートしても、ユーザーに選択肢は与えられない。
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