「Project Natal」に関しては、Webster氏はMicrosoftが大きな動きを計画していると述べたが、多くのヒントを与えることは控えた。XboxアドオンではNatalの名称を使う予定はないとのことだが、それがどんなブランドになるかについては語らなかった。
Webster氏について言えば、同氏は典型的なMicrosoft社員として想像されるような人物ではない。Webster氏は、ブランディングコンサルタントのSiegel+Galeで働いていた2001年にMicrosoftに雇われた。Microsoftのある事業を売り込んでいて、同社のマーケティング担当シニアバイスプレジデントであるMich Mathews氏に採用された。Webster氏は、東海岸からワシントン州レドモンドに引っ越したが、結局Mathews氏を説得して、家族とともにコネチカット州に引っ越した。そこは、ニューヨークの広告代理店から近いし、同氏のほかの家族とも近い。Webster氏によれば、そのすべてがマンハッタンから30マイル(約48km)以内に集まっているという。
Webster氏が発案したものの1つに、Mojave Experimentがある。これは、どのOSを使っているかを知らせずに「Windows Vista」を使ってもらい、その反応を撮影したものだ。Webster氏はまた、製品によい名前をつける必要性を強く主張してきた。主要製品の機能ですら「発音しやすい言葉」であるべきだと言う。同氏は、シンプルで覚えやすい名前が付いた機能の例として、Windows 7のシェイク機能とスナップ機能を挙げる。
同氏によれば、それはBingの目標でもあったことで、Microsoftには、検索エンジンのブランド改定にあたっていくつかの基準があったという。同社は、音節が1つでスペルを間違えようがなく、できるだけ短い名前がいいと考えていた。
Webster氏によれば、同氏が最初に思いついたのは「Bang」だったという。その名前にはいくつかよい点があったと指摘する。「すでにある言葉で、感嘆符を意味する。疑問符の反対だ」(Webster氏)
しかし、動詞として使うと、どうもうまくいかなかった。
「『bangした』と『bingした』とでは、全然違う」(Webster氏)
結局Bingが、Webster氏が言うところの「見つかった音」を表す、完ぺきに近い選択だと分かった、と同氏は言う。
「Bingは本当に大当たりだった」(Webster氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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