Microsoftは、「Kumo」という名称で、新検索エンジンのテストを進めてきたものの、広告業界誌「Advertising Age」の報道が事実ならば、「Bing」という正式名称でサービス提供が開始される可能性が高い。
Advertising Ageは、Microsoftが、新たな検索エンジンの宣伝に、紙面、オンライン、テレビ、屋外広告の分野で、8000万ドル〜1億ドルを注ぎ込む予定であると伝えている。また、Advertising Ageは、この広告費が、多くのコンシューマー向け製品の立ち上げに用いられる広告費を上回っていることにも言及している。例えば、対抗するGoogleでも、2008年中に広告に注ぎ込んだ費用は、合計で2500万ドルに過ぎなかったと、Advertising Ageは記している。
Microsoftは、この報道に関して、コメントを出すことを拒否している。Microsoftは今週、検索をめぐる同社の計画について、カリフォルニア州カールズバッドで開催される「D: All Things Digital(D7)」カンファレンスにおいて、同社最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏が登壇し、明らかにする予定である。
Bingは、(Microsoftの)新検索エンジンの正式名称となる可能性がある、いくつかの候補の1つに挙げられてきた。Microsoftは、社内で用いられてきたKumoという名称も、最終的に正式な製品サービス名として、必ずしも選ばれるわけではないと語っていた。
社内でのテスト運用に加え、Microsoftは、異なる種類の検索や関連するクエリなどを切り替えられる、左サイドに表示されるナビゲーションペーンを始めとした、Kumoの発表に含められる可能性がある、さまざまなコンセプトの公開テストも実施してきた。
Advertising Ageは、今回の広告キャンペーンを、JWTが手がけることになると述べ、名指しでGoogleに言及することは避けている。「その代わりに、現在の検索エンジンではカバーされておらず、以前は、(Googleのことだが)他の検索エンジンならば、真の解決策を提示できると消費者が考えていたようなアイデアを、新検索エンジンで実現可能になるとの概念を浸透させることに重きが置かれる」と、同誌は伝えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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