MSマーケティング担当者が語る新戦略--コンシューマー路線からアップルとの競合まで - (page 3)

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年04月05日 07時30分

 Webster氏は、そのアイデアは企画段階ではよさそうなもので、「おかしいものではなかった」と言う。それでも、そのイベントが近づいて、Microsoftが台本を見てみると、それほどぴったりというわけではないことが明らかになった。「わたしが常に言うのは、われわれには、毎朝目覚めるたびに賢くなり、よりよい決断をする権利があるということだ。近くなって、作戦を変更できると分かった(ので撤退した)」(Webster氏)

 また、Windows 7のためのホームパーティーというのはいい考えだったかもしれないが、それにともなう説明用ビデオは「安っぽかった」とWebster氏は認めている。

 しかし同氏は、全体的に見れば、Microsoftがもっと高いレベルを求めようとしていることを支持すると言う。

 「テクノロジ業界で、われわれと競争している企業を見れば、現在、リスクを負って外に出てゆこうとしている企業はそれほど多くない」(Webster氏)

 Webster氏は、携帯電話の分野では、MicrosoftにはAppleと競争するという課題があると指摘する。Appleは市場のリーダーであると同時に、iPhoneの広告に巨額の費用をかけている。しかし、同氏によれば、Appleや「BlackBerry」「Android」などの大手ブランドは、スマートフォン市場にいわばそれぞれのニッチを確立しているのだという。

 「われわれは、他社がすでにそれぞれの手を打ってしまった後に、このパーティーに戻ってこようとしている。デザインの観点から言えば、他社はみな多かれ少なかれ、自社の決定にとらわれている」(Webster氏)

 筆者は、Palmが「Palm Pre」で取ったのと似たようなアプローチをMicrosoftが追求しているように思えると指摘した。自社のデバイスを、ユーザーの生活全般に適した電話機であると位置づけるアプローチだ。

 「おそらくPalmは、われわれと同じようなリサーチをしたのだろう。いくつか似たようなことを発見したのだと思う。ある程度は、われわれの方がその約束をもっと全体的に果たすことができる。わたしは、われわれの事業の可能性を気に入っている」(Webster氏)

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