断片的な情報を一般の人々が共有することにかけては、Twitterが市場を独占しているようだが、企業内における同様のサービスの提供では競争が激化しつつある。
例えばMicrosoftは、企業向けTwitterのようなマイクロブログサービス「OfficeTalk」をテスト中だ。一方Googleは、自社の「Google Buzz」機能の社内用バージョンを使用していて、従業員同士が互いに情報を共有できるようにしている。
GoogleのBred Slatkin氏は先々週、ラスベガスで開催のMicrosoft MIX10で、「われわれは非常に長い間、それをGoogle従業員向けに社内で利用してきた。同報通信を企業内の伝達手段として持つことができるというのは、素晴らしいことだ」と語った。
Slatkin氏は、社内向けGoogle Buzzのようなツールは官僚体質を打ち壊し、それがなければ見過ごしてしまいかねない物事に注意を集めるのに役立つと語る。同氏によれば、Googleは「Google Apps」を使用する企業が自社バージョンのBuzzもホストできるよう計画しているという。ただし時期については言及しなかった。
MicrosoftのOfficeTalkは、2009年にOffice Labsチームの数人の従業員によるサイドプロジェクトとして始まり、あっという間に膨大な数の従業員が使うツールへと成長した。Microsoftは米国時間3月17日、OfficeTalkについての沈黙を破り、ブログ記事で同ツールについて触れた上で、そのテストをMicrosoft社外に拡大しつつあると述べた。
もちろん、誰にでも分かるように、Twitterも「企業向けTwitter」になりたいと考えている。また、自社のサーバ上で稼働するものが欲しい企業向けには、既に2008年ごろから「Yammer」がある。
Office LabsのゼネラルマネージャーChris Pratley氏によれば、問題はマイクロブログサービスを構築することではないという。その機能は非常に基本的で、単純なものだ。本当の問題は、人々が使いたいと思うサービスにするのに必要な要素を見つけ出すことだと同氏は言う。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス