「ジオロケーション戦争」の行方--巨大企業の動きと新興企業の可能性 - (page 3)

文:Caroline McCarthy(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年03月15日 07時30分
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 さらに重要なことには、ジオロケーションはお金になると信じるだけの理由がある。マーケティング担当者は、非常に複雑な詳細情報をもとに、ユーザーに狙いを定める機会を得ようと懸命だ。ロケーションベースのネットワーキングサービスは特に、ある種類の衣料品店によく行く人々、夜遅くまで外出している人々、定期的に旅行する人々などを対象にして広告を打つ機会を提供することができるだろう。Facebookのプロフィールよりもはるかに正確で情報に満ちた方法だ。

 Facebookは、ターゲット広告と「ファンページ」で大成功を収め、それによって売り上げを10億ドル規模に押し上げたと伝えられている。そのFacebookが、ソーシャルメディア広告の次の段階で、数社の新興企業に成功させたいと思うだろうか。もちろんそんなわけはない。巨大テクノロジ企業は、新興企業から現実的な脅威を感じれば、その企業を市場から締め出すこともできるし、その企業を買収することも、自社に依存させる方法を見つけることもできる。Facebookがどの道筋を取るのかはっきりしないが、新興企業のコミュニティーでは、小規模ジオロケーションサービスの幹部は神経質になっているとささやかれている。

 しかし、ジオロケーションの世界にFacebookとTwitterが存在することは、foursquareやGowallaのような新興企業にとってよいことになり得るだろうか。この2社の新興企業がSXSWiで目立っていたことは、当てにならないかもしれない。SXSWiは、デジタルメディアのあらゆるものの究極の合流点であると同時に、中心にあるものが実際にはメインストリームにほとんど訴求しないような環境でもある。そして、そうしたメインストリームへの訴求こそ、Facebookが提供する可能性のあるものだ。

 「そのような人々(アーリーアダプター)のグループは、何かを試したり、実験したり、最新のものを手に入れたりするのが大好きだ。SXSWiは、そうした人々や、そのグループを取材対象とし、かなりの程度そのグループに属するジャーナリストと交流するのに、重要な場所だ」と言うのは、ライバルのジオロケーション新興企業であるBrightkiteの最高マーケティング責任者(CMO)のRob Lawson氏だ。同氏は自分の言っていることをわかっているはずだ。2年前、サンフランシスコでのWeb 2.0 Expoでは、数百人の会議出席者がBrightkiteにプライベートベータ版への招待を求めていた。当時、位置情報モバイルネットワーキングで最も注目されていたのはBrightkiteだった。それ以前は、Looptという別の企業が一番人気だった。そのうちに、誇大宣伝を載せたワゴンはふらつきながら、foursquareのような企業に向かっていった。

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