IDC Japanは3月1日、2009年第4四半期(10〜12月)と2009年通年の国内サーバ市場の動向を発表した。
2009年第4四半期は、市場規模が1099億円で前年同期比12.2%減となり、5四半期連続で2ケタの大幅なマイナス成長。出荷台数は同4.2%減の14万台、3期連続で2ケタのマイナス成長だが、わずかながら改善しているという。
2009年第4四半期は、メインフレームとx86サーバが好調だったのに対して、RISCサーバとIA64サーバは振るわなかった。メインフレームは金融業向けに複数の大型案件が、x86サーバでは流通業や官公庁、文教のそれぞれで1000台超の大型案件があったという。
出荷金額をベースにしたベンダー別シェアでは、富士通が第3四半期から続いて首位を獲得。2位以降は、日本IBM、NEC、日本HP、日立製作所の順で並んでいる。富士通は、メインフレームとx86サーバが好調で、上位5社中唯一出荷金額でプラス成長している。
2009年通年では、規模が4807億円で2008年と比較して19.2%縮小、台数は2008年から14.4%縮小して51万7000台となっている。金額と台数の両方で、比較可能な2001年以降で最大のマイナス成長になっている。同社では2008年後半からの景気後退の影響を大きく受けたことが要因と分析している。
2009年通年のベンダー別シェア(出荷金額ベース)は、富士通が3年連続で首位を獲得している。メインフレームとx86サーバが好調としている。メインフレームでは大型案件を多数獲得するとともに、x86サーバの出荷金額が上位6社中唯一プラス成長になっているという。2位は、メインフレームの大型案件を獲得したというNEC。3位以降は日本IBM、日本HP、日立製作所の順位で2008年と同じ順番だ。
出荷台数では2008年に続いてNECが1位。2位以下は日本HP、富士通、デル、日本IBMの順で並ぶ。2008年から富士通とデルの順位が入れ替わっている。
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