IDC Japan(竹内正人代表取締役)は、2008年国内サーバ市場投資動向をまとめた。これによると、産業分野では運輸業のサーバ投資が前年比で3.2%増加、企業規模別でみると全規模で減少。2013年までの5年間でみると、すべての産業分野でマイナス成長と予測しているが、サービス業の落ち込み幅が最も小さいとみている。
2008年における国内サーバ市場は、前年比7.0%減の5952億円。景気後退の影響でほとんどの業種・業界でサーバ投資額は減少したが、運輸業が前年を上回り、前年比3.2%増の197億円となった。
一方、企業規模別では、すべての企業規模でサーバ投資が減少。とくに従業員数100人未満の中小企業と、100〜499人の中堅企業の落ち込みが激しく、それぞれ19.3%減、17.2%減となった。
今後の予測として、2009年は、前年比17.7%減の4899億円と予測。産業別で、とくに組立製造業や金融業、通信・メディア業が前年比20%を超える減少になるとしている。
中期的な見通しとしては、2013年の国内サーバ市場の市場規模は4681億円。2008年〜2013年の年間平均成長率はマイナス4.7%とみている。IDC Japanの唐澤正道・サーバーシニアマーケットアナリストは、「情報処理サービスやデジタルコンテンツ、ビジネスアウトソーシング事業などでサーバの需要が増加する。これらのサービスでは、大量のサーバを利用するため、グリーンIT化への投資も期待できる」と説明している。
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