タッチスクリーン式タブレットコンピュータを準備しているメーカーは、Appleだけでないことが分かった。
もちろん、これは半分冗談だ。ここ数カ月の間に、かなりの数のメーカーが、大騒ぎとなったAppleの「iPad」に正面から立ち向かう(あるいは少なくとも代替製品を提供する)意志を示している。iPadは3月に発売開始予定で、Hewlett-Packard(HP)、Dell、Acer、ソニーは、iPadに対抗するとそれぞれが主張する機器を作っているか、その準備をしている最中だ。Consumer Electronics Show(CES)などのトレードショーでデモを行ったところもあるが、一部のガジェットメーカーは、自らの競合タッチスクリーンタブレットの仕様と価格を決めるのを、Appleが何をしようとしているかが分かるまで待っていることを認めた。
それが判明した今、これらのメーカーは何をしようとしているのだろうか。これはややばかげた問いに聞こえるかもしれない。コンピュータについて言えば、HPやDell、Acerといったメーカーは、Appleよりも市場シェアが大きいからだ。しかし、そのほかの急速に成長している分野、つまりスマートフォンや音楽プレーヤーでは、Appleの人気はこれらのメーカーを大きく上回っている。そして新しいデバイスカテゴリでは(これを新しいカテゴリとみなすのは理にかなっている)、すべてのメーカーが実質的にゼロからのスタートとなる。
では、タッチスクリーン式タブレットコンピュータの市場が存在するとして、Apple以外のメーカーは、その市場をめぐってどのように競争しようとしているのだろうか。もちろん、それぞれのメーカーが、自らの優れているところを強調しようとするだろう。それは、価格かもしれないし、スタイルや処理速度、あるいは自社の機器で利用できる映画や書籍、ゲーム、テレビ番組かもしれない。例えばDellは、最近スタイルを強調する傾向にあり、老犬でも新しい芸に挑戦することくらいはできると示している。HPのコマーシャルは、同社の製品がいかに容易に人々のライフスタイルに適合するかということを売り込もうとしている。
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