Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のメディアインタラクティブと共同で、ソーシャルメディアに関する調査を行った。
ここ1、2年足らずの間に“ソーシャルメディア”という言葉を聞く機会が多くなり、広告出稿メディア、自社媒体(サイト)に次ぐもう1つのメディアの総称として、ようやく多方面から注目が集まるに至った。
ソーシャルメディアに関する定義はあいまいで、人によりけりとなっているが、ざっくりとユーザーが情報を発信、交換し合う中で成立していくメディアということができるだろう。
この調査ではそういった各種ソーシャルメディアを利用している人は、どのような人でどの程度いるのか、また全体の意識はどのようになっているかを分析していきたいと考えている。
また、前述の通りソーシャルメディアに関する定義はあいまいなため、利用者が発信しているメディアサービスで有力なもの15サイトをピックアップして具体的な調査の対象とした。
まず、今回の「ソーシャルメディアに関する調査」では、そのそれぞれのソーシャルメディアがどのような目的でどの程度利用されており、利用者はどのような恩恵を得ていると考えているのかをまとめた。
【調査結果サマリー】
調査対象は、10代〜50代の男女500人。各性年齢別に50人ずつの均等割付とした。
まずQ1では、ソーシャルメディアと呼ばれるものをいくつかピックアップし、それぞれの利用具合について尋ねた。その上でそれぞれのソーシャルメディアの利用具合を6つに分類した。分類は以下の通りである。
これらの分類は、単純にヘビーユーザーが多いからそのソーシャルメディアが利用者にとって良い優秀なものということを示すものではない。それぞれのメディアによって利用の仕方やモデルにも違いがあり、おのずと割合の多くなるユーザー層にも違いが出てくることになる。
まずヘビーユーザーを最も多く含むメディアとして“各ブログサービス”があがった。ヘビーユーザーが28.4%いることから、ネット利用者の4人に1人はブログを毎日利用しているということが出来るだろう。このメディアには複数のサービスを含めたため、一概に言うことは難しい面もあるが、ブログがインターネット内で生活者に定着しつつあると言えるのではないだろうか。
mixiやGREE、モバゲータウンといった2005年前後から大きく利用者を伸ばしたメディアは、知っているけれど使っていない層が非常に多くなった。これらのサービスは話題になっていることは感じているものの、自分は利用していない層が多くいると考えられる。こういった、各ユーザー層の傾向などについても次回以降明らかにしていく。
価格.comや2ちゃんねるは使用経験者が多くなっている。価格.comはライトユーザーも多くなっている。これは家電品など比較的大きな買い物をするとき、その指標としてその時に限り、時々利用されることが多いからだと考えられる。一方で2ちゃんねるは古くから話題になっているメディアであるため、過去に利用したことのある絶対数が多くなっていることが要因として想定できるだろう。
OKWaveやクックパッド、Twitter、大手小町、@cosme、はてなブックマーク、Flickrはそもそもの知名度が少ないという結果になった。その中で比較的最近話題になっているTwitterが最も知名度が高くなっており、またヘビーユーザーが比較的多いことは注目に値するだろう。
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