Diggはリニューアルを予定している。Facebookによって開発されオープンソースとしてリリースされた「Cassandra」データベース管理システムを使用して全面的に刷新される。新しいバージョンでは、登録やログインを必要としない「インスタントDigging」が可能になり、無数のニッチな関心領域に合わせて話題がより適切に仕分けされるようになる。また、「digg」の数と、リンクがトップの位置に置かれた回数の両方が考慮されて、記事の人気度が「よりスマートな」方法で測定されるようになるという。
17日の講演後、Rose氏とAlbrecht氏がDiggnationの公開収録(インターネットテレビ放送局Revision3との共同制作。Rose氏とAdelson氏も共同設立者)のためにステージに向かうのを、数多くの若いDiggファンたちが騒然と待っている講堂のそばで、Adelson氏は米CNETに対し、新バージョンは2010年の前半に公開されるだろうと述べた。「確実にいつだとは言えない。準備すべきインフラストラクチャコンポーネントがたくさんあるからだ」(Adelson氏)
このような変化と多様性の話こそ、サンフランシスコを本拠とするAdelson氏とRose氏が、世界的なメディア業界の中心であるニューヨークでの滞在中に伝えようとしたメッセージだ。これが華々しいメディア企業Diggであり、16日の夜にStandard Hotelでメディア関係者たちに気前よくカクテルを振る舞ったDiggであり、そしてこのところ他社に押され気味のDiggだ。確かに、Diggのトラフィックは激減しているわけではなく、大半の測定では緩やかに増加を続けている。しかしニュースを共有する場所としては、FacebookとTwitterに侵食されている。
かつてうわさの種になったDiggの買収査定額も、単にソーシャルニュースの市場がすっかり飽和してしまい、その結果同社がもはや目新しいものではなくなったという理由だけから、下落したかもしれない。例えば、サードパーティーのTwitterアプリ「Tweetmeme」を考えてみよう。このアプリは、Twitter全体の「Retweet」で共有されたリンクを取得して、Diggに非常によく似たデザインのサイトに集約するものだ。あるいは、「Yahoo Buzz」のようなものは、Diggほど人気を得て広く浸透したわけではないが、独自のソーシャルニュースサービスの構築が特別難しいものではないことを実証した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力