ソーシャルニュースサイトDiggの買収話には、これまで多くの名前が挙がってきた。そのうちの1つにCurrent Mediaというあまり聞きなれない企業の名前があった。元米副大統領のAl Gore氏が立ち上げたケーブルおよびウェブニュースチャンネルだ。
BusinessWeekのコラムニストであるSarah Lacy氏の著書「Once You're Lucky, Twice You're Good: The Rebirth of Silicon Valley and the Rise of Web 2.0」に興味深い話の1つが詳細が書かれている。同書は米国時間5月15日に発売される。TechCrunchに投稿された同書の抜粋には、Diggの幹部であるJay Adelson氏とKevin Rose氏が2006年にCurrent Mediaからの1億ドルの買収提案を拒否したときの様子が書かれている。その理由をTechCrunchが言い換えている言葉で述べると、彼らには、「コントロールに関する将来的な問題」があったためだという。
この考え方は創設者のRose氏が2月にCNET News.comのインタビューに応じたときの、Digg売却に関する質問への回答と一致している。「わたしには、YahooやGoogleのような企業に事業を買収された友人が何人かいる。ある点においてはいくつかよい面もあるが、大半の場合、よくない方向に向かう」とRose氏は述べていた。
1月に新規株式公開(IPO)を申請しているCurrent Mediaは、現在Current Newsを運営している。ユーザーはDiggのようにニュースに対して投票することができる。そして、投票で決まったトップ記事は同社ケーブルネットワークのニュース番組に盛り込まれる。一方で、Diggには引き続き、大手の技術企業やメディア企業の間で買収に関するうわさの対象となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス