Diggの2つの顔--ソーシャルニュースのパイオニアに迫る変化の時 - (page 4)

文:Caroline McCarthy(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年12月01日 07時30分

 これまで、いくつかの良い兆候があった。Adelson氏によると、人気のない広告が料金値上げという罰を受けるDiggの実験的な広告システム(Rose氏はWeb 2.0 Expoでの基調講演で「広告の質が低下し始めたら、広告主に請求する金額を上げる」と説明している)は大成功を収めているという。さらに、DiggはRose氏のサイドプロジェクトであるTwitterディレクトリ「WeFollow」も吸収した。これは興味深いことを示唆しているかもしれない。

 同社の使命は今でも不安定だ。Diggを支持する大勢のファンが、同社を有名企業に押し上げた。しかし、それらのファンは激しやすいことで知られている。何か気に入らないことがあると、それをはっきりと表明する。2007年にDiggが停止要求を受けて多数のニュースリンクを削除したとき(これらのリンク先には、今はなきHD DVDフォーマットのデジタル著作権管理コードを破る方法が掲載されていた)、熱心なユーザーたちは同社のシステムを、そのコードへのさらに多数のリンクで埋め尽くした。Diggは敗北を認めて、検閲されたリンクを復活させた。2009年に「DiggBar」と呼ばれる新しいURL短縮機能が否定的な反応を受けたとき、同社はいくつかの大きな修正を施した。もしこのようなユーザーが、まだ明らかにされていないDiggの刷新を気に入らなかった場合、非常に醜い事態になる可能性がある。

 しかし、2つの顔が対立するDiggにとって、おそらく最も厄介なのは、同社の幹部陣と名目上の責任者たちが、ちゃめっ気というDiggのルーツを本当に好んでいるようだということである。例えば、17日夜のDiggnation公開収録では、興奮した観客の何人かが、外で列に並んで収録開始を待っているときに酒盛りをしたため地元の警察官からピンク色の違反切符を切られたが、それを見せびらかし始めた。

 Rose氏は「列に並んでいるときに瓶を開けるとは、素晴らしい」と叫んで違反切符の1枚に手を伸ばし、それを観客の前に示した。

 共同司会者のAlbrecht氏が口を挟んだ。「それは額に入れるべきだ」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]