Diggの2つの顔--ソーシャルニュースのパイオニアに迫る変化の時 - (page 3)

文:Caroline McCarthy(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年12月01日 07時30分

 Tweetmemeボタンに、そして今ではFacebookの共有ボタンに明らかに見て取れるDiggの影響について、Adelson氏は「とても誇らしく思う」と述べた。同氏はさらに、「高い見識のあるメディア関係者は、ソーシャルネットワーク内で共有すること、Twitterで共有すること、そしてDiggで共有することの違いを理解していると思う」と付け加えた。

Kevin Rose氏がDiggnationで使う、欠かせない小道具は、Macノートブックと栓を抜いたビール瓶だ。 Kevin Rose氏がDiggnationで使う、欠かせない小道具は、Macノートブックと栓を抜いたビール瓶だ。
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 影響力があることは確かだ。しかし、メディア界に消えない足跡を残したかどうかという点でいえば、Diggの足跡はまだ、一般に考えられているような、ビールびたしのConverse「All Star」でつけられるようなものを上回ることはできていない。そしてそれが、Rose氏とAlbrecht氏がどちらも流行のぴったりとしたチェックのシャツを着てロックスターのような歓迎を受けた、17日夜のDiggnationで披露されたDiggの姿なのだ。

 Manhattan Center Studiosの会場には1000人を超える人々が集まった。ニューヨークでの前回の収録の時よりは少ない人数だが、同社の関係者は、前回は夏だったのに対して、今回は学校がある日の夜だと指摘した。聴衆の中には、「WINDOWS 7 FTW!」(絶対Windows 7)と書いたサインを興奮気味に振っている人がいた。また「I SKIPPED CLASS FOR THIS!"」(このために授業をさぼった)というサインもあった。さらに、Rose氏とAlbrecht氏が特に誇らしげだったのは、「GO HIPPIE!」(ヒッピーでいこう)という言葉に大きな手書きの大麻の葉が添えられた緑色のサインだった。

 Adelson氏は、同社を取り巻くマニアの青年たち(そう、そのほとんどは男性だ)が、戦略の面でもイメージの面でも邪魔になることはないと言う。

 「Diggのコアなファンは、機能についてのアイデアやフィードバックを非常に数多く率直に提供してくれるし、われわれが失敗したときでもそばにいてくれると思える人たちだ。その人たちがわれわれの妨げになるとは思わない。これは製品の力だと思う」とAdelson氏は17日夜に、米CNETに対して語った。

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