その結果、Windows 7では78分持続し、Snow Leopardでは111分持ちこたえた。もちろん、これらの数値は最悪のシナリオでのものだ。現実的な通常の使用方法では、いずれのOSでもバッテリはこれよりはるかに長持ちするだろう。筆者は、Windows 7で推奨される「バランス」電力管理設定を使ってMacBook Pro上で同OSを実行し、優に3時間は使うことができている。とは言え、MacBook Pro上で使用する場合、Windows 7のバッテリ持続時間がSnow Leopardの3分の2程度であることは明らかだ。
筆者は現時点で、この違いの原因は何よりもドライバだと考えている。Boot Camp 2.1を使用したときは、同じマシンでWindows 7を一般的な方法で使うと、約1時間半しか持たなかったからだ。また、Windows 7ではるかに長くバッテリが持続するノートPCを数多く見たことがある。
結論はといえば、第1に、Macのノートブックでは、WindowsよりMac OS Xを実行する方が、バッテリ持続時間が格段に長い。第2に、パフォーマンス面でいえば、ゲーマーにとっては、Macのハードウェア上であっても、Windows 7の方が望ましい選択肢となるだろう(いずれにしても、ゲームの数はWindows向けに開発されているものの方が多い)。
第3に、Appleが設計したソフトウェアだけでやっていけるユーザーで、コストが大きな問題でないのであれば、Macで満足できるだろう。そのようなソフトウェアの例としては、iTunesや「iLife」、QuickTime、「Safari」「iChat」などがある(日常的なエンターテインメントやコミュニケーションのニーズには、おそらくこれ以上のものはさほど必要ないだろう)。最後に、コストがまったく問題でないなら(とはいえ、私たちのほとんどにとっては、コストは確かに問題だが)、いずれにしてもMacを手に入れるべきだ。今のところ、これがWindowsとMac OS Xの両方を実行できる唯一のプラットフォームだからだ。
なお、この記事では、2つのOSをパフォーマンスの観点からのみ取り扱ったことに注意してほしい(Macは本当に見た目がよいし、Windowsには多くの選択肢と互換性がある)。
また、いずれのOSも「クリーンな」状態(インストールされたばかりで、アプリケーションの数も最小限の状態)でテストしたことと、当然Snow Leopard向けに最適化されているMacハードウェアを使用したことにも注意してほしい。OSのパフォーマンスは使うにつれて変わるものであり、ほとんどの場合、時とともに雑多なソフトウェアが増えるため、パフォーマンスは低下するだろう。どちらのOSがその影響をより強く受けるかを計測するのは難しい。しかし、PCのハードウェアにMac OS XをインストールすることをAppleが許可するようになったら、再度同じテストを行うつもりだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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