時間を基準とするテストの最後はマルチメディアマルチタスクテストだ。iTunesがバックグラウンドで楽曲を変換している状況で、QuickTimeが映画ファイルをMP4フォーマットから「iPod」フォーマットに変換する時間を計測した。筆者は、Windows 7ではQuickTime 7を使用し、Snow LeopardではQuickTime Xを使用する必要があったが、Appleの主張によると、QuickTime Xは前版よりもパフォーマンスがはるかに強化されているというので、このテストはいくらか不公平だ。結果は、わずか444.3秒で変換を完了したSnow Leopardが、723秒を要したWindows 7を大差で打ち負かした。
Snow Leopardは確かに、起動とシャットダウンおよびApple製ソフトウェアの実行において、Windows 7よりも優れていた。しかし、ほかのサードパーティー製ベンチマークソフトウェアでは、これとは異なる結果が出た。
CINEBENCH R10のテスト結果では、Windows 7は3D画像のレンダリングにおいて5777点を獲得し、5437点のSnow Leopardよりも顕著に優れていた(点数が高い方が優れている)。ゲームにおいても、Windows 7の方が高いフレームレートを示した。われわれのCall of Duty 4テストでは、Windows 7の1秒当たりのフレーム数は26.3だったが、Snow Leopardではわずか21.2だった。Kaminiski記者はいくつかの異なるマップで同ゲームをテストし、われわれは両OSで最も高いスコアを記録したマップをここで報告している。Snow LeopardはWindows 7と比べ、1秒当たりのフレーム数が一貫して5〜7フレーム少なかった。
最後のテストでは、バッテリ持続時間を計測した。このテストは最も長い時間を要し、おそらく最も議論の余地があるものだろう。筆者は最近のブログ記事で、Windows 7はMacBook Pro上でSnow Leopardとほぼ同等のバッテリ持続時間を示したと書いた。だが、筆者は間違っていた。MacBook Pro上のWindows 7でのバッテリ持続時間は、Boot Camp 2.1で使用したときと比べれば確かに改善されているものの、Snow Leopardと比べて著しく短い。
テスト時間を短縮するため、それぞれのテストの前にバッテリを完全に充電する必要があったので、パフォーマンステストのときと同じ設定でバッテリ持続時間をテストすることにした。この設定では、通常の使用状態よりもバッテリがはるかに早く消費される。コンピュータの画面とキーボードのバックライトは最も明るく設定されており、スピーカの音量は最大で、Wi-Fi接続は有効になっていた。その上で、バッテリが切れるまで、HD映画クリップを全画面モードでループ再生した。
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