(なお、このノートブックの素晴らしい設計のおかげで、小型のプラスドライバと極小のトルクスレンチを使ってハードドライブを交換するのは、非常に簡単だった。そして、64ビット版Windows 7をインストールするのは、ほかのPCの場合と同じだった。インストール用DVDを使ってコンピュータを起動し、画面に表示されるインストールの指示に従った。筆者は何の問題もなく、1時間もかからずに、Boot Camp 3.0がインストールされたWindows OSを立ち上げて利用できる状態まで到達した。Boot Camp 3.0によってWindows 7用の最新ドライバがすべて提供されたため、ドライバの更新は全く必要なかった)
それぞれのOSについて、テスト中は、「iTunes 9」「QuickTime」「Call of Duty 4: Modern Warfare」「MAXON CINEBENCH R10」の各ソフトウェアをインストールしていた。Call of Duty 4とQuickTime以外は、すべて64ビットである。Windows 7は32ビットの「QuickTime 7(バージョン7.6.4)」、Snow Leopardは同OSに標準で搭載されている「QuickTime X」をインストールした状態でテストした。その理由は、現在QuickTime XはWindows版が提供されておらず、QuickTime 7をSnow Leopardにインストールすることもできないからだ。
いずれのコンピュータも、電力管理モードはパフォーマンス重視に設定した。それ以外の設定は変更していない。Windows 7の視覚効果は「Let Windows choose what's best for my computer」の設定のままにしておいた。この設定は、今回のケースでは、「Save taskbar thumbnail previews」以外のすべての項目にチェックを入れた場合と同じだ。Snow Leopardのグラフィック設定は「Hi-performance mode」に設定されていた。
独自の採点システムを持つCINEBENCH R10とCall of Duty 4を除いて、すべてのテストは時間を基準にしている。時間を基準にするテストのすべてとCINEBENCH R10のテストは筆者自身が実施した。一方、Call of Duty 4を使った両OSのベンチマークテストは、米CNET Reviewsで数多くのコンピュータをテストしてきたJoseph Kaminiski記者が担当した。とは言っても、われわれはテスト結果を互いに確認した。
今回のプロジェクトには数日を要した。筆者は当初、「iMac」に対しても同じテストを行いたいと考えていた。しかし、後に分かったのだが、Boot Camp 3.0はiMac上での64ビット版Windowsの実行をサポートしていない。ストップウォッチのボタンを押すのが早すぎたり遅すぎたりするといった誤差がテスト結果に影響を及ぼしていないことを確かめるため、われわれはそれぞれのテストを複数回実施し、それらの結果の一貫性を確認した。
時間を基準とするテストでは、Snow Leopardが一貫してWindows 7より優れていた。Snow Leopardは36.4秒で起動したのに対し、Windowsは42.7秒かかった。シャットダウンのテストでは、Snow Leopardは6.6秒しかかからなかったのに対し、Windowsはその2倍の12.6秒を要した。しかし、スリープモードからの復帰では、いずれのOSも約1秒しかかからなかった。従って、筆者はスリープから復帰する時間を実際には計測しなかった。有意な数値を出したり、そもそも違いを計測したりするためには、時間があまりに短いからだ。
iTunes変換テストでは、17曲をiTunesでMP3フォーマットからAACフォーマットに変換するのに要する時間を計測した。Snow Leopardでは149.9秒で変換された。Windowsでは、それよりも12秒長い時間を要した。
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