ベルリン発--当地で開催の2009年のIFAで最も注目を集めたのは、間違いなく3Dだ。
コンシューマーテクノロジの主要企業の多くが、3D映画館だけでなく家庭で3D映画を見たり3Dゲームをプレイしたりするよう大々的に売り込んでいる。
ソニーの最高経営責任者(CEO)であるHoward Stringer氏は先週、「3D対応の」Blu-rayプレーヤー、「PlayStation 3」、ノートPCが2010年に登場すると約束した。パナソニックは、James Cameron氏による公開予定の映画「アバター」を使って同社の「フルHD 3D」構想を宣伝し、NVIDIAと日本ビクターはPCのビデオゲームまでも3次元でプレイできるモニタとテレビを紹介した。
各メーカーが3Dに対して熱意を抱いているのは明らかだが、消費者が本当に家庭で3D映像を楽しみたいと願っているという証拠は、これまでのところあまりない。大半の人は、映画館で追加料金を払って、プラスチック製のメガネをかけて3D映像を見ることに慣れつつある段階であり、3Dで10分以上物を見ると目が疲れると不平を言う人もいまだにいる。では、ガジェットメーカーはなぜそれほど張り切っているのだろうか。
理由は2つある。まず、人々が3D映画を見ていることだ。「カールじいさんの空飛ぶ家」「モンスターVSエイリアン」「アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの」といった最近のヒット作品の興行成績をみると、実際に3D方式に興味が持たれていることが分かる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス