Microsoftの例はこの問題をよく示している。同社の「Internet Explorer 7(IE 7)」ではメニューバーが隠れており、「Alt」キーを押すと現れる。しかし「IE 8」では、デフォルトでメニューが表示されている(デフォルトで非表示にすることも可能だし、筆者はそうしている)。
何年も前から、この分野においていくらかの努力が認められる。例えば、WindowsでFirefoxを使っている場合、「F11」キーを押すとフルスクリーンモードになり、タイトル、メニュー、アドレス、タブの各バーが隠れる。MicrosoftのIE 7では、メニューバーが隠され、「Alt」キーを押すと現れるようになった。IE 8では再び、デフォルトでメニューバーが表示されるようになったが、デフォルトで隠すように選択することができる。筆者はそのようにしている。
しかし今や、ピクセル再開発の取り組みが本格的に始まっている。2008年9月には一大発表があった。Googleが「Google Chrome」ブラウザを発表したのだ。この名称は皮肉だ。なぜなら、このブラウザの狙いは、クロームと呼ばれるユーザーインターフェース要素を、できるだけ見えない位置に移すことだからだ。
Chromeではタイトルバーが完全になくなり、新たに開放されたスペースにブラウザタブが並んでいる。またメニューの列もなくし、アドレスバーの右側にある2つのドロップダウン式のメニューボタンにオプションメニューをしまい込んだ。マウスを置くと表示されるウェブアドレスの実際のURLなど、従来ステータスバーに表示されていた情報は、左下隅に一時的に現れるボックス内に表示される。ウェブページ内を検索するときには、別に小さなウィンドウが右上隅に現れる(「Mac OS X」上では、Chromeの外観が若干異なる。スクリーン上部にある、ブラウザウィンドウ本体とは切り離されたメニューバーを常に使用する)。
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