鍵となるのは、「Safari」ブラウザのiPhoneバージョンのように、iPhoneの優れた部分とMacデスクトップOSの優れた部分をともに維持すること、そして「App Store」との互換性を維持することだとRubin氏は言う。「これを実現する1つの方法としては、現在Canonicalがデスクトップ上で『Android』アプリを実行できるようにしようとしているのと同様に、各種機能を1つのウィンドウに集約することが考えられる」(Rubin氏)
ワイヤレス3G機能の内蔵:この点はかなり明白であるように思われるが、iPhoneにはこの機能が内蔵されているものの、iPod touchとMacBookには搭載されていない。タブレットのポイントはすばやくインターネットに接続して、動画、書籍、アプリなどをダウンロードできることだろう。そのため、Appleがタブレットを作るとしたら、この機能が搭載される可能性は極めて高いと思われる。
iPod touchの優れた部分を組み込むこと:マルチタッチスクリーン、横画面と縦画面をすばやく切り替えられる加速度センサ、App Storeへのアクセスなどだ。iPhoneユーザーは皆、ピンチ(指でつまんだり押し開いたりする)やズームといった操作が可能なAppleのマルチタッチスクリーンを嬉々として使っている。そのような操作をより大きな画面で行うことを想像してみよう。フォトギャラリーやアルバムアートをスワイプして見る、指で絵を描く、小さな写真の細部をズームインする、といった操作はすべて、7インチ(前後)の画面ではより快適に行えるだろう。
App Storeへのアクセスは必須だ。App Storeは爆発的な人気を博しており、サービス開始からわずか9カ月後の2009年4月にダウンロード件数が10億を超えた。Appleにかなりの額の売り上げをもたらし、大勢の開発者たちをAppleのプラットフォームに引き寄せている。より大きな画面になれば、ゲームアプリなどにさらに多くの機会が生まれるだろう。
革新的なテキスト入力システム:この機能についてはAppleにはすでに実績がある。新しいタブレットで画面スペースが大きくなれば、iPhoneのバーチャルキーボードを大きくしたバージョンを搭載するというのが、ここでAppleが向かう最も明白な方向であるように思われる。そうすれば大幅に使いやすくなるだろうし、サイズによっては両手を使ったタッチタイピングが可能なスペースさえ確保できるかもしれない。
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