いくつか提案がある。
このカテゴリを再定義すること:まず、Appleはすべてのタブレット型デバイスがこれまで悩まされてきた主要な問題を解決する必要がある。その問題とは、コンシューマーに関心を持ってもらえないという点と、デバイスの用途が明確でないという点だ。これは容易なことではない。Interpretの分析担当バイスプレジデントであるMichael Gartenberg氏は、次のように述べている。「タブレットというものに対し、まったく異なる解釈をもたらすものでなければならない。(電話とノートブックの)どちらにもできないが(タブレットには)できることであって、コンシューマーにデバイスをもう1つ持ち歩こうという気にさせることは何か。コンシューマーが持ち歩こうと思うデバイスの数は多くても2つ、あるいは3つだろう」
その答えは、ほかのどの会社もまだやっていない方法で、可能な限り使いやすいものにすること、そして以下に挙げるような機能を備えることだろう。
薄型軽量であること:3ポンド(約1.4kg)の「MacBook Air」よりも薄くて軽く、1.1ポンド(約499g)の「Kindle DX」よりはやや大きめのデバイスであれば、人々がもっと持ち歩こうという気になるだろう。例えば、「OQO」のような不格好で重いUMPCは、理論上はポータブルだが、ニッチなビジネスユーザー以外には実用的ではなかった。人々は、持ち歩きたいという気にならなければ、これまでどおりスマートフォンとノートブックを使えばいいと考えるだろう。これがタブレットPCに起こったことだ。IDCによると、現在PC市場全体におけるタブレットPCのシェアは、約1%だという。UMPCの市場シェアは実質的にゼロだ。
カスタマイズされたソフトウェアが搭載されること:タブレットPCやUMPC、MIDといった中途半端なデバイスが成功しなかった理由の1つは、搭載していたOS「Windows XP」がそれらのデバイス用に最適化されていなかったことだ。これについては、Appleには「iPhone OS」がある点で有利だ。iPhone OSを「iPhone」とMacBookの中間サイズのデバイス向けに微調整することは可能だろう。
「iPhone OSからは、シンプルさ、バッテリ持続時間、フォームファクタ、コスト、および安定性の点でメリットを得られるだろう。一方『Mac OS』からは、『Adobe Flash』に対応することでより充実したウェブサーフィンが可能になるだろう」。The NPD Groupの業界分析担当ディレクターRoss Rubin氏はこのように指摘している。
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