Microsoftは米国時間4月15日、同社の製品検索エンジンと「Live Search Cashback」を統合したことを明らかにした。Live Search Cashbackは、「Live Search」の使用が直接商品の購入につながった場合に、ユーザーにキャッシュバックを行うサービスだ。
Microsoftは公式ブログの中で、次のように述べている。「新サイトでは、『Live Search Products』(Live Search内のショッピングサイト)とキャッシュバック機能を統合することで、情報収集や製品の比較がしやすくなるうえ、出費も抑えられる」
この動きはまた、バックエンドにおいては、Live Search Cashbackを動かすエンジンがこれまでのJellyfishの買収によって得た技術から、Live Searchの基幹プラットフォームへ移行したという事実を反映するものでもある。同社は約1年前、収益性の高いコマース、さらには検索分野における全体的なシェア向上を目的として、Live Search Cashbackサービスを開始した。
Microsoftが今回製品検索機能に加えた変更は、2009年内に予定されているLive Searchの広範な改良に先駆けるものだ。同社は現在、自社の従業員を対象に新たな検索エンジン「Kumo」(開発コード名)をテストしている。しかし先日も報じたように、現時点では、Microsoftは自社内においてさえ検索分野でのシェアを拡大させるうえで課題を抱えている状態だ。
Live Searchは、検索市場においてGoogleやYahooに大きく後れを取っている。Nielsen Onlineによれば、2009年3月における米国検索市場のシェアは、Googleが64.2%、Yahooが15.8%だったのに対し、Microsoftは10.3%だった。また、この期間における検索市場全体の成長率が前年同月比で16%だったのに対し、Microsoftの場合は1%以下にとどまっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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