Rubin氏:デバイス全体をコントロールすることは素晴らしいことです。(しかし)われわれは40億台の携帯電話機の話をしています。デバイス全体をコントロールする場合、それが単一のベンダーのものであれば、イノベーションを迅速に行う能力はかなり限定されます。
イノベーションを一気に高めることはできます。法人向けに集中したり、特定のインターフェース技術に集中したりすることもできます。ですが、何もかもやることはできません。必ず何らかのニッチにいることになります。
今話しているのは、ニッチから抜け出して、人々が期待するやり方でインターネットにアクセスできるようにするということです。インターネットの派生品をつくりたいのではなく、また単にインターネットの一部を手に入れたいとも思いません。簡易版のインターネットのようなものと一緒にどこか隅の方にいたくはないのです。インターネットの中にいたいのです。
Rubin氏:それはまだ分からないと思います。われわれはかなりうまくやってきていると思っています。もう一度言いますが、今話しているのは数年前には存在していなかった白紙状態のテクノロジについてです。だから実際、これは革命になるかもしれないと考えています。
人々が「write once, run everywhere(一度プログラムを書けば、どこでも動作する)」と声高に宣伝していたことを覚えていますか。われわれは実際そこに到達したと考えています。ネットブックやカーナビゲーションシステムのようなものを探究する可能性について話し始めた場合、おそらく異なるタイプのプロセッサアーキテクチャを扱う必要があるでしょう。Intelもあれば、ARMもあり、セットトップボックスにはMIPSもあります。
あらゆる種類のさまざまなプロセッサアーキテクチャがあり、過去の遺物にとらわれている人たちはたった1つのソリューションでこれらの市場に対処しようとして苦労しています。実際のところ、Androidはこれらすべての市場に対処できる可能性を持つ、たった1つのソリューションであると考えています。新しく、革命的なものです。Androidが競争を変えることでしょう。
Rubin氏:携帯電話を隅々まで開発するには約18カ月かかります。市場参入においてわれわれが求めたのは、信頼でき堅固で実用的だと認められるような、成功する模範製品を確実に手にすることでした。このためのパートナーとしてHTCを選びました。
(2007年)11月7日にわれわれがオープンソース化したとき、こうした人々の多くがこれを手にしました。まだ製品開発期間の18カ月の途中であり、これから、さまざまな製品が次々に登場するでしょう。
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