ブロガーを中心に、人気を博している「Eye-Fi」。2GバイトのSDタイプのカードに無線LANユニットを搭載した製品だ。デジタルカメラに差し込むと、Eye-Fiに保存された写真データを無線LANアクセスポイントを経由し、PCやオンライン写真共有サービスへと転送できるというものだ。
2008年8月にアイファイジャパンが設立。同社のオンラインストアなどで購入できるようになった。最近では「mixi」への自動アップロードにも対応したほか、Eye-Fiカード対応のデジタルカメラの増加など、Eye-Fiをめぐる動きが活発になってきた。
Eye-Fiの創立者であり、Chief Product OfficerのYuval Koren(ユーバル コーレン)氏とアイファイジャパン代表取締役の田中大祐氏に、日本での展開や「2009 International CES」で展示された動画対応などについて話しを聞いた。
コーレン:今までのEye-Fiは写真データの転送にしか対応していませんでしたが、「Share Video」という製品は動画データの転送も行えるようになりました。容量は4Gバイト(SDHC規格準拠)へと従来の2Gバイト(SD規格準拠)から増量され、まもなく日本国内でも流通する予定です。価格は調整中ですが、満足していただけるように努力中です。我々の目標とするところは、より多くの動画とより多くの写真を転送でき、また保存できる環境を作るということです。
コーレン:カメラ内で合成した動画データや編集したデータなどを含め、新規に保存されたデータであればアップロードできます。Eye-Fiの仕組みは、カード内に写真/動画データが書き込まれてはじめてアップロードができるようになります。現在、対応している形式は、写真であれば「JPEG」、動画についてはいわゆるデジタルカメラが記録するすべての動画形式で利用可能です。
(コーレン氏は動画撮影のデモを披露してくれた。Eye-Fiカードをカシオ計算機のデジタルカメラに挿入し、動画撮影を開始。撮影が終わると瞬く間に動画データが近くのPCへと転送されていく)
コーレン:今撮影したデータの転送に関して言えば、1つはデータサイズが小さかったこと、そして転送先が近くにあったことが高速に転送できた理由となります。ハードウェアの話をすると、無線LAN機能は通信環境に依存するのでハッキリとしたことはいえませんが、データの書き込みということであれば、メモリ部分の性能が向上したことで以前のモデルと比べ高速化されています。
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