Jackson氏:実際の機能については推測したくありません。しかし、ユーザーが望むすべてのコミュニケーション方法にとって強力なツールとなることは、Gmailの中心的なミッションだと言えます。それが電子メールの範囲にとどまらないことは分かっています。これは、わたしたちが非常に強く考えていることです。電子メールから始めたのは、それが誰もが使っているものであり、同時に改善の余地がたくさんあると考えたからでした。新しいコミュニケーションテクノロジの登場に伴って、そうしたほかのものも同じように考えていくつもりです。
Jackson氏:非常に面白いものになると考えています。「Google Voice」と何かできそうですね。何かをはっきりと約束したくはありませんが、(Google Voiceとの統合は)わたしたちが関心を強く引かれるものです。
Jackson氏:そのことについては詳細に触れたくありません。「AOL Instant Messenger」と開始した提携に関してはうれしく思っています。IMの統合と連携はよいことだと思います。わたしは、Gmailのチャットの実装がXMPPを使用する方法について、大変満足しています。「iChat」などさまざまなクライアントが、「Google Talk」と直接会話できます。それがわたしたちの望む方向です。
Jackson氏:良い質問です。わたしたちは、アーリーアダプター的な人々から始めました。これは意図的なものでした。わたしたちは、1日に数百通もの電子メールを受信するような人々のための製品を作りたいと思っていました。パワーユーザーに的を絞れば、最もアクティブなユーザーにすべての人の使用習慣が追いつく数年後には、設計している製品が市場のほかのユーザーも欲しがるものになると考えるからです。わたしたちは、「7日のアクティブユーザー」(Gmailを少なくとも7日に1回は使用する人)と使用量、つまり実際にGmailを使用した量に最も注意を払っています。LarryとSergey(Googleの共同設立者であるLarry Page氏とSergey Brin氏)がいつもわたしたちに言っているのは、ユーザーよりもむしろ、使用量に注目するということです。こちらの方が重要なことです。一時的なユーザーではなく、製品をいつでも1日中使っている人々に焦点を当てれば、より良いフィードバックを得られますし、より最先端にしっかりととどまることができます。
Gmailは、たくさんの一般ユーザーに行き渡っており、それは素晴らしいことです。できるだけ多くの人にGmailを使ってもらえればうれしいです。しかし、わたしたちが本当に的を絞っているのは、パワーユーザーやアーリーアダプターです。
Jackson氏:そう思います。Gmailは、50以上の言語で使用可能です。また、米国内よりも米国外で多く使用されています。Gmailを使用している実際のユーザー数という点では、現在の成長は4、5年前よりも速く、すべての国で成長しています。
Jackson氏:その通りです。ぜひ、いくつかの機能をすぐにLabsからリリースしたいと思っています。わたしたちは機能の組み合わせを見ています。また、インストール数とアンインストール数、そして受け取っている質的なフィードバックを調べています。わたしたちの大きな目標の1つは、オフライン機能(ネットワーク接続がない状況でも、Gmailメッセージの閲覧、検索、ラベルの付与が可能な機能)を正式リリースすることです。送信取り消しや、「YouTube」「Picasa」「Flickr」「Yelp」のプレビューなど、有力な候補になると思っているものはほかにもあります。Superstars機能は、UIに対するかなり基本的な微調整です。ユーザーの中には、赤いエクスクラメーションマークに混乱してしまう人もいると思います。これはトレードオフです。
Labsのように、こういった機能を実験したり、思い切って処分したりできる場所があるのは素晴らしいことです。全ユーザー向けに公開し、売り込んでいく機能には、非常に高い品質基準を設けています。
Jackson氏:そうするときもあります。ラベルのようなものについては、2万人のGoogle社員によって、かなり内部的にテストしてきました。それはワークフローの中心であり、それが十分な機能であると考えたので、公開する準備が整ったのです。「テーマ」機能についても同じやり方をしました。ビデオチャットの場合もそうです。
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