「Gmail」のオフライン機能がどのように動くのか気になるだろうか。では、順に案内していこう。
簡単に言えば、すでにGmailに慣れているユーザーなら、Googleが段階的に公開するとしているオフライン機能も、大部分は分かる。最大の違いはもちろん、新しいメッセージを見ることができない点と、ネットワークに再度接続して送信可能になるまで送信メッセージは待機状態になる点だ。
Gmailには、Googleの「Gears」テクノロジが使われており、主な機能としては、ブラウザがコンピュータ上のローカルキャッシュと呼ばれるものにデータを保存するようになる。筆者は「Firefox 3.1」ベータ2を使っているが、これはGearsに対応していない。そのため、オフライン版Gmailにアクセスするために、Gears搭載の「Google Chrome」を代わりに使った。とはいってもGearsはあまり広まっていないので、ほとんどの人はまずGearsのインストールが必要だろう。手順についてはGoogleが説明してくれる。
オフライン版Gmailには、いくつかの制限がある。最新および最近使用した約1万件のメッセージしかダウンロードされない。連絡先タブを使って連絡先を管理することができない。ただし電子メールアドレスのオートコンプリート機能は動作するので、電子メールアドレスを忘れないか心配する必要はない。新規メッセージへのファイル添付も不可能だ。また、オフライン版は、表示言語を英語に設定しているユーザーしか利用できない。
しかし全体的に見れば、飛行機やタクシー、列車、休暇先、接続の負荷が高いコーヒーショップなどでGmailを使うことがあれば、確かにその価値はある。
ではどうやって使うのだろうか。まずは重要なことから取りかかろう。Gmailの設定画面で、「Labs」タブを表示して、「Offline」の隣の「Enable(有効)」ボタンをクリックする。次に、ページの1番下までスクロールして、「Save Changes(変更を保存)」をクリックする。これは実験的な機能であり、Googleは、ローカルキャッシュの同期中に問題が発生することがあったと警告している。
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