多くの人は一度に1台のコンピュータを購入するが、Googleの考えるスケールはかなり違っている。Jimmy Clidaras氏は、Googleのデータセンターの中枢は、標準の1AAA運送用コンテナで構成され、コンテナ1台に1160台のサーバが搭載されており、各データセンターに多数のコンテナがあることを明かした。
モジュール式データセンターはGoogle独自のものではない。Sun MicrosystemsとRackable Systemsはともに、そうしたタイプのものを販売している。しかし、Googleがモジュール式データセンターを導入したのは2005年だ。
そういっても、Googleの最初の試みはいくつかの困難をくぐり抜けてきたと、Clidaras氏は言う。例えば、最初に使ったクレーンが、実際にはコンテナ1つを持ち上げるのにも十分な大きさでないことに気づいたときなどだ。
全体的に見て、Googleの選択は、ソフトウェア、ハードウェアそして設備を含む、幅広いコスト分析によって決定されてきた。
「初期は、(検索)クエリ当たりのコストを重視していた。われわれは重視せざるを得なかった。クエリ当たりの売り上げは非常に小さい」(Hoelzle氏)
Hoelzle氏は、x86プロセッサを搭載したメインストリームサーバが唯一の選択肢だったと付け加えた。「10年前、(検索を)無料の製品として機能させるには、比較的安価なハードウェアで運用するしかなかった。それをメインフレーム上で動かすことはできない。採算が十分に取れないのだ」(Hoelzle氏)
Googleの規模での運用には、困難もあるが、明るい面もある。例えば、一定額の研究投資を、より多くのインフラストラクチャに対して適用でき、利益をより早く上げることができると、Hoelzle氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力