台湾のVIA Technologiesは、初めてネットブック販売へと足を踏み出すPCメーカー向けに、新たなネットブック用のリファレンスデザインをリリースした。
現地時間3月17日に発表された、「VIA Surfboard C855」マザーボードのリファレンスデザインには、「C7-M」プロセッサに加え、同社製の新たな「VX855」メディアシステムプロセッサが採用されている。VIA Surfboard C855では、高ビットレートの1080pでの高解像度(HD)ビデオや8チャンネルのHDオーディオを「スムーズに再生する」ことが可能になると、VIAは説明している。
VIAのマーケティング担当バイスプレジデントであるRichard Brown氏によると、VIA Surfboard C855のリファレンスデザインが提供するアドバンテージには、「ミニノートPCの開発者やネットブック市場への参入を検討しているメーカーが、有利なスタートを切ることができる」点が挙げられるという。
VIAの1.6GHzのC7-Mは、2005年に最初に発表された、やや古いプロセッサである。同社は、すでにサムスンの「NC20」などの最新ネットブックに採用されている、より新しい「Nano」ラインアップのプロセッサなども提供しているが、今回の新リファレンスデザインには、C7-Mの採用を決定した。Nanoラインアップの性能は、C7-Mを上回るほか、ZDNet UKのレビューによれば、Intelの「Atom」プロセッサにも勝るパフォーマンスを備えている。
古いチップがベースとなってはいるものの、新リファレンスデザインでは、HDビデオ再生に十分に対応可能であると、VIAは発表している。なお、ARMアーキテクチャなどがベースとなる、他のローレンジの新たなネットブック向けのリファレンスデザインにも、HDビデオ再生機能が搭載されるようになっている。
VIA Surfboard C855では、800MHzのフロントサイドバス(FSB)や、Bluetooth、Wi-Fi、GPS、3Gなどのネット接続オプションがサポートされている。内蔵ディスプレイの解像度は最高1366×768ピクセル、外部ディスプレイの解像度は最高1920×1440ピクセルがサポートされる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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