10周年のセールスフォースに10の質問--CEOが語る過去と未来 - (page 4)

文:Jim Kerstetter(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年03月24日 07時30分

--Salesforce.comに関してアナリストが常に懸念しているのが顧客の乗り換えです。これをコントロールするために何をしていますか。また「解約率」は改善されましたか。

Benioff氏:公開以降、1カ月当たりの解約率は顧客の1%未満です。非常に安定しています。解約率はほかのサブスクリプションビジネスと同等程度にできるでしょう。このことで戦略を変えるつもりはありません。われわれは顧客を成功させるために働いています。成功こそが顧客のロイヤリティを予側する上で最大の判断材料となります。

--Salesforce.comにとって、現在最大の競合企業はどこですか。今から3〜5年後はどうでしょうか。

Benioff氏:SAP、Oracle、Microsoftが最大の競合です。今もソフトウェアの支出の大部分は、クライアントサーバ(コンピューティングアーキテクチャ)が占めています。これこそが、われわれが手にしようと毎日奮闘しているシェアです。SAP、Oracle、Microsoftが大きな要因になると今でも考えています。そしてそのときまでに、これらの企業がこの分野で確かな製品を提供しているかもしれません。その時点では、規模が拡大したクラウドコンピューティング企業がほかにも登場しているかもしれません。

--10年後もまだSalesforce.comを経営していますか。

Benioff氏:わたしはMichael Dell氏、John Chambers氏、Larry Ellison氏のようなテクノロジエグゼクティブを高く評価しています。彼らは自身の企業と業界に対する長期的な視野を持っています。この10年間を振り返ると、「自分たちが成し遂げたことが信じられない」との思いがあります。それでも、Force.comプラットフォームやアプリケーション開発などわれわれが目指している新分野について考えると、まだ始まったばかりのようにも感じます。でも、われわれが20周年を迎えるまでには、またCNETがわたしに連絡をくれることを願っています。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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