「DEMO 09」開幕--テクノロジカンファレンスの真価を問う

文:Daniel Terdiman(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年03月04日 07時30分
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 DEMO 09が米国時間3月2日にカリフォルニア州パームスプリングスで開幕する(編集部注:この記事は同イベント開幕前の2月27日に執筆されたものです)。DEMOは、最先端の企業をトップクラスのベンチャーキャピタリストとジャーナリストに紹介することを自任するハイテク展示会だが、今回は現代テクノロジ史上おそらく最悪となる経済状況のもとでの開催となる。

 DEMOの出展企業は、影響力を持つ参加者たちの前で6分間のプレゼンテーションを行う権利を得るために、1万ドルを優に超える出展料を支払う。その会場を満員にする参加者たちの多くは3000ドルの入場料を支払う。そのため、現在のように企業が記録的な規模の解雇を断行し、与信基準は過去数十年と変わらず厳しく、テクノロジ企業が以前より多くのプロモーション手段を利用できる時代に、この展示会が果たしてその重要性を保ち続けることが可能なのか、と疑わしく思う人もいるだろう。

 だが、DEMOと同じクラスのカンファレンスはほかにもある。参加者数が数百から数千人の、比較的小規模のテクノロジカンファレンスには、TechCrunch50やAlwaysOn、またGigaOM Networkが開催するカンファレンスなどがある。経済状況が厳しく、またインターネットやソーシャルメディアにより新興企業や新製品を持つ企業が従来のプロモーション手段を使わずに済ませることができる今、「このようなカンファレンスは果たして必要なのか」という疑問が生まれるのも当然だ。

 カンファレンスの運営者、参加者、ジャーナリストたちによれば、その答えは「イエス」だ。しかしそのようなカンファレンスのすべてが必要というわけではない。今後1〜2年の間に、経済状況が劇的に好転しない限り、参加者と出展企業が同様に必要とする種類の価値、つまり明確な焦点、充実した内容、影響力を持つ人々が多数参加すること、高いアピール効果、そして優れたネットワーキング効果を提供できるカンファレンスだけが必要とされるようになっていく可能性が高いと思われる。

 Web 2.0関連やそのほかの多くのカンファレンスを開催しているTechWebのシニアバイスプレジデントであるEric Faurot氏はこう言う。「今はどのビジネスも全般的に、ある程度のリスクを抱えていると思う。イベントビジネスでは、強いイベント、つまり真の目的を持った真に健全なイベントが力を増していき、弱いイベントは消え去るしかないだろう。弱いイベントは生き残れない」

 DEMOは今、転換期にある。2月に、長くDEMOのディレクターを務めてきたChris Shipley氏が2009年秋の開催を最後にその地位を退き、VentureBeatの最高経営責任者(CEO)兼編集長であるMatt Marshall氏が引き継ぐことが発表された。今回のイベントでMarshall氏はShipley氏とともにステージに立つ予定だ。

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