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「DEMO 09」開幕--テクノロジカンファレンスの真価を問う - (page 2)

文:Daniel Terdiman(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年03月04日 07時30分
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DEMOのビジネス方程式

 DEMOはその課金モデル、つまり出展企業に極めて高額の料金を課すとともに、参加者からも数千ドルを徴収するという手法(開催地をサンディエゴ、パームスプリングス、フェニックスといった、大都市から離れた場所にある高級リゾートとすることは言うまでもないが)のために、消滅の可能性があると主張する人もいるかもしれない。ところが実際にはDEMOは実に正しいビジネス方程式にのっとっているという可能性もある。

 2年前にDEMOに出展したソフトウェア会社Bomgar CorporationのCEOであるJoel Bomgar氏に、将来また出展する意向はあるかと尋ねたところ、同氏は迷わず「もちろんだ。以前出展した時に、非常に大きなメリットがあると感じた」と答えた。

 Bomgar氏は、当時DEMOに出展するのに1万8000ドルを支払ったが、同様の出展料を再度支払っても、また多少金額が上がったとしても、まったく構わないと言う。

 「出展するのに2万ドルかかるという話なら、それに合わせて予算を変更するだろう」とBomgar氏は言う。同氏は今回のDEMOではパネルディスカッションに参加するが、それ以外では関与しない。「(DEMOから得られるメリット)すべてから、2万ドルをはるかに超える価値を引き出すことが可能だ」

 Bomgar氏にとって、DEMOの最も価値ある点の1つは、その伝統的な選別プロセスだという。DEMOでは、運営者が数百社の企業(そのすべてが、数万ドルの出展料を支払う意思がある)を絞り込み、最終的に出展企業65〜70社が選ばれる。

 「DEMOのような展示会に現れる報道関係者やベンチャーキャピタリストたちは、えりすぐりの企業だけが出展することを知っている。これがもし絞り込まれた企業でなく、ランダムに選ばれた企業が出展することになったとしたらすぐに、今ほど魅力的な展示会ではなくなるだろう」(Bomgar氏)

 著名なテクノロジジャーナリスト(自身が創業したTechCrunchの編集者)であり、TechCrunch50の運営者の1人でもあるMichael Arrington氏にとって、カンファレンスの価値は、そこで出会う人々から得られるものだという。

 Arrington氏は、「わたしはCEOたちに接触する必要がある。なぜなら、(それぞれの会社がやっていることについて)話してくれるのはCEOだからだ。そして多くの最新ニュースを手に入れなければならない」と述べる。

 そこに、各種カンファレンスが必要とされるものであり続けるために学べる点がある、とBomgar氏は指摘する。つまり、報道関係者や資金提供者たちは、参加することが時間の無駄にはならないという確信を持つことができれば、イベントがどこで開催されようとも、はるばる出かけて行くだろう。そして、報道関係者とトップクラスのベンチャーキャピタルが控えているとなれば、真剣にビジネスを構築しようとしている企業は、たとえ高額の出展料を支払わなければならないとしても、列をなして出展しようとするだろう。

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