NPO法人のJapan Venture Research(JVR)は2008年に行われた日本の未公開ベンチャー企業の増資に関するレポートを発表した。調査の対象となったのは、2008年1月1日から12月末日までに第三者割当増資および社債の付与行使を行っているベンチャー企業で、データの入手方法としては増資関連などのニュースを集めたとしている。
実際に情報が収集できた企業は311社(収集できたニュース件数は382件)で、調達資金額まで判明した社数は262社となっている(総額455億1800万円)。
今回のレポートでは、2億円以上調達したベンチャー企業32社の資金調達ランキングが発表されている。
IT・インターネット関連では、イーバンク銀行の楽天への大型増資(199億8000万円)や、@cosmeなどのメディアを運営するアイスタイルの6億円の増資(引受先はヤフーと講談社)、動画配信の米Brightcoveの日本法人のおよそ5億1500万円の増資(同、米Brightcove、電通、Jストリーム、トランスコスモス、サイバー・コミュニケーションズ)などがランク入りした。
また業種別では、ICTが16社、インターネットを事業モデルとした企業は17社でランキングが発表された32社の半数以上を占めている。
JVRでは今回の調査では、すべての情報を網羅できていないもの、未公開ベンチャー企業の資金調達のおおよそ50パーセントぐらいをカバレッジしているのではないかと推測している。
また、JVRでは今後も継続してレポートを出す予定としているが、ベンチャー企業にとって資金調達も重要なPR手段となるとして、ベンチャー企業に対して資金調達の情報の提供を呼び掛けている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス