2008年の第3四半期までに日本の新興市場に上場した企業がベンチャーキャピタル(VC)から上場までに調達した資金が、昨年より大きく下回っていることがNPO法人のJapan Venture Research(JVR)の調べでわかった。
この調査はJVRが2008年の第3四半期まで(1月〜9月)に上場した企業のうち、新興市場に上場し、かつVCが上場前に投資をしている企業25社を対象に行ったもの(昨年は55社)。
調査では、企業が上場前にVCから調達した総額が、昨年上場した企業の場合は1億3000万円だったのに対し、今年上場した企業の場合は7500万円となっており、昨年の上場企業と比較して42パーセントも低くなっていることが明らかにされている(値はいずれも中央値)。
この減少ついてJVRの代表理事の北村彰氏は、上場時の時価総額が昨年に比較して大幅に低くなり、キャピタルゲインが望めないために、VCが上場直前の投資を控えているためではないかと見ている。
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