NPO法人のJapan Venture Research(JVR)が10月のIPO分析レポートを発表した。今回の調査は、2008年1月から10月までに日本の株式新興市場に上場し、かつベンチャーキャピタルが投資をしたベンチャー企業を対象にしている。
先月発表された同調査では、2008年1月から9月までの期間を対象としていたが、10月に新たに新興市場に上場したのは3社で、調査対象となった企業は25社から28社へと増えた。
前回調査と比較して、ほとんどのデータについては大きな差異はない。だだし、今回発表されたデータは2008年9月までの調査データにも修正が加えられている。というのも、前回発表されたデータには一部、推定値を使って解析していたものがあったからだ。
ポイントとしては、2008年1月から10月の間に新興市場に上場した企業の公開時の時価総額は31億800万円で、上場直前の時価総額27億9600万円に比べておよそ1.11倍となっているように低調傾向が依然として続いていることだ。また、調達した資金も公開時は2億5300万円、上場直前が3億6900万円と低調である(値はいずれも中央値)。
一方、今回の調査から「情報通信業」「サービス業」「医薬品」の3種の業種別の分析が加わっている。
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