サンフランシスコ発--米Yahooは米国時間12月15日、「Yahoo Open Strategy」(YOS)戦略で重要となる一部サービスのローンチを発表した。たとえば、新しい「Yahoo Mail」では、ソーシャルネットワークの友人別に受信箱のメールがソートされるほか、メール専用アプリケーションで機能を拡張できる。
Yahoo Mailで最初に大きく変更されるのはトップページで、Yahooの同じソーシャルネットワークに参加している人からのメッセージと、他のソーシャルネットワークに参加している人からの招待メッセージが目立つように表示される。また、受信箱のページに「Massages from My Connections」ボタンが新しく追加され、ソーシャルネットワークの友人から送られたメッセージだけを表示できるようになる。
次の大きな変更は、Yahoo Mailに関連したオンラインアプリケーションの登場だ。「Xoopit」のプログラムが初めて利用できるようになり、保存されている電子メールにあるすべての写真を表示できるほか、オンラインギャラリーへの外部リンクも表示できる。また、電子メールのメッセージを2クリックで「WordPress」ブログの投稿記事に変換できる。
「メールプラットフォームの開放は、新しい形の共有とコミュニケーションを提供できるという点でユーザーにとって大きなメリットであり、アプリケーションを作成できる開発者にとっても大きな利点だ」と、Yahoo Mail担当バイスプレジデントを努めるJohn Kremer氏は、当地で開催されたイベントの席上で記者たちに語った。
Yahoo Open Strategyの目的は、Yahooのインターネット資産を活用するユーザー数を増やすことと、その活用レベルを高めることだ。これがうまくいけば、どちらの戦略もYahooが広告を提供できるページ数の増加につながる。しかし、Yahooは、アプリケーションの追加機能やソーシャル性で、Facebookなど競合他社に後れを取っている。
15日の発表はYahoo Mailの変更が中心だったが、他にも次のような変更が発表された。
「われわれは、製品のソーシャル性を確立したいと考えた。開発者コミュニティーとの関わりを深め、Yahooの製品とプラットフォームの能力を拡大したかったのだ」と、Yahoo Open Strategy戦略でYahooユーザー製品担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるAsh Patel氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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