米ヤフー、「Yahoo Open Strategy」に沿い「Yahoo Mail」などを刷新へ

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、小林理子2008年12月16日 13時50分

 サンフランシスコ発--米Yahooは米国時間12月15日、「Yahoo Open Strategy」(YOS)戦略で重要となる一部サービスのローンチを発表した。たとえば、新しい「Yahoo Mail」では、ソーシャルネットワークの友人別に受信箱のメールがソートされるほか、メール専用アプリケーションで機能を拡張できる。

 Yahoo Mailで最初に大きく変更されるのはトップページで、Yahooの同じソーシャルネットワークに参加している人からのメッセージと、他のソーシャルネットワークに参加している人からの招待メッセージが目立つように表示される。また、受信箱のページに「Massages from My Connections」ボタンが新しく追加され、ソーシャルネットワークの友人から送られたメッセージだけを表示できるようになる。

 次の大きな変更は、Yahoo Mailに関連したオンラインアプリケーションの登場だ。「Xoopit」のプログラムが初めて利用できるようになり、保存されている電子メールにあるすべての写真を表示できるほか、オンラインギャラリーへの外部リンクも表示できる。また、電子メールのメッセージを2クリックで「WordPress」ブログの投稿記事に変換できる。

 「メールプラットフォームの開放は、新しい形の共有とコミュニケーションを提供できるという点でユーザーにとって大きなメリットであり、アプリケーションを作成できる開発者にとっても大きな利点だ」と、Yahoo Mail担当バイスプレジデントを努めるJohn Kremer氏は、当地で開催されたイベントの席上で記者たちに語った。

 Yahoo Open Strategyの目的は、Yahooのインターネット資産を活用するユーザー数を増やすことと、その活用レベルを高めることだ。これがうまくいけば、どちらの戦略もYahooが広告を提供できるページ数の増加につながる。しかし、Yahooは、アプリケーションの追加機能やソーシャル性で、Facebookなど競合他社に後れを取っている。

その他の変更点

 15日の発表はYahoo Mailの変更が中心だったが、他にも次のような変更が発表された。

  • カスタマイズ可能なホームページである「My Yahoo」への変更も発表された。アプリケーションを追加したり、ページのデザインを変更したりできようになる。
  • ウェブブラウザ用のツールバーも新しくなり、友人たちが今何をしているかといった情報や受信メールなど、さまざまな情報を表示できるインタラクティブなドロップダウンメニューが追加される。
  • Yahooのメディアサイト(「Yahoo Music」や「Yahoo TV」など)で、たとえばある楽曲に5つ星のランクを付けたなどといった、友人たちの現在の活動に関する情報を表示できる。

 「われわれは、製品のソーシャル性を確立したいと考えた。開発者コミュニティーとの関わりを深め、Yahooの製品とプラットフォームの能力を拡大したかったのだ」と、Yahoo Open Strategy戦略でYahooユーザー製品担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるAsh Patel氏は語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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