カリフォルニア州サニーベール発--Yahooは、「Yahoo Open Strategy」(YOS)によって何が可能になるかを提示し、同社の既存サイトが垣根を越えられるようにしてユーザーをさらに魅了する構想を明らかにした。
Yahooのオーディエンスプロダクト部門の責任者を務めるAsh Patel氏は、同社のホームページ、検索、メールのサイトに、ビデオレンタルサイトのNetflixに対応する機能を加えた例を示した。
ホームページには、Patel氏がオーダーした映画や同氏へのお勧めの映画を表示する新しいNetflixアプリケーションが付加されていた。「SearchMonkey」技術で強化された検索結果から、これから見たい映画のリストに新しい作品を追加することもできる。メールアプリケーションからは、自分の見た映画の評価をメールで直接送信できる。
このデモの目的は、ユーザーに良質の経験を提供し、広告主にこれまで以上の広告機会を提供するために、Yahooが持つ資産を再編することで何が可能かを示すことだった。
「Yahooは、開発者が世界最大規模のオーディエンスに向けてアプリケーションを作成できるようにする」と、Patel氏は語った。「開発者たちが経験を作り出せるようにすることで、われわれはウェブに申し分のない経験を提供し、そうした経験をYahooのフロントページに採り入れることができる」
このデモは、約300人の外部のプログラマーが集まり、Yahooの技術に関するワークショップなどが開催されるイベント「Open Hack Day 2008」の開催前日に行われた。
Yahooの最高技術責任者(CTO)Ari Balogh氏は、Yahoo本社に集まった報道陣に対し、YOSについて語り始めた。「これは、業界自体に革新を引き起こしたいとYahooが心から期待していることの表れだ」と同氏は述べた。米国時間9月12日と13日には、開発者たちにYOSアプリケーションプラットフォーム、Yahoo Mail開発者プラットフォーム、ソーシャルプログラミングインターフェースに触れてもらう予定になっている。
最新情報(太平洋夏時間午前10時45分):Yahoo Mail とMy Yahooも含め、「開発者を対象に、YOSへのプレビューアクセスを予定している」と、Balogh氏は語った。「開発者たちはウェブページで直接確認できる」
Yahooは、毎月同サイトを訪れる3億人のウェブユーザーにとって、フロントページのカスタマイズが重要になると考えている。
「これら3億人のユーザーにとって、フロントページは直接関わりのある、興味深いものだ」と、Patel氏は語った。ただし、フロントページを新しいアプリケーションの基盤にすることが重要だ。「ほかのものをいくつか追加してやれば、フロントページは申し分ないものになる。ただ、追加すべきものは何かというと、私にしろ、あなたにしろ、それぞれみな違っているのだ」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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