Microsoftが、「One Laptop Per Child」(OLPC)プログラムで「Windows XP」を搭載した低価格ノートPC「XO」を試用する第2の国を発表した。
コロンビアにあるクンディナマルカ県庁との共同発表によると、今回の契約により、同県内の2校にノートPCが配布される予定だという。1校はSanta Maria Del Rio小学校で、初めてのコンピュータラボを設置したばかりの同校は今後、Microsoftからソフトウェアのトレーニングとインフラ構築を含めたPCと、OLPCプログラムを通じたノートPCの寄付を受けることになる。
Microsoftは2008年9月、ペルーがWindows搭載XOのオプションの契約を結ぶ初めての国になると発表した。
Microsoftが、Windows搭載XO提供計画の最初の発表で、コロンビアにいる関係者の話を引用していたことを考えると、コロンビアで早々とWindows搭載OLPCマシンの配布が決定したのは意外ではない。
Microsoftのシニアバイスプレジデントでコロンビア人のOrlando Ayala氏は、声明で次のように述べている。「教育改革が、Microsoftの『Unlimited Potential』の第1目標だ。われわれは、現在テクノロジの恩恵を享受していない人々に、社会的、経済的機会を継続的に提供する野心的な取り組みを推進している。クンディナマルカ県およびOLPCとともに、われわれは、適切で全面的な低コストの教育用コンピューティングソリューションを、コロンビアの児童に提供している。これにより、子供たちの学習環境は改善し、子供たちが世界市場での仕事に備えられるようになるだろう」
OLPCの取り組みは、完全にLinux中心の構想として始まった。しかし、同プロジェクトには、ビジネスの世界を支配しているOSを生徒が学ぶことが重要だと考える国々から、Windows版の提供に関して多数のフィードバックが寄せられた。
現在は、マシンの提供を受ける国々は、Linux版かWindows版かを選ばなければならないが、ゆくゆくはどちらのOSでも立ち上がるバージョンを提供したい、とOLPCは考えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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