UPDATE One Laptop Per ChildプロジェクトとMicrosoftは米国時間5月15日、「XO」ノートPCがLinux版およびWindows版として提供可能となることを明らかにした。両社は、Windows搭載XOの販売について、6月より5〜6カ国で開始した後、8月または9月により広範囲で開始する予定だ。
「今回の件について、OLPCが2つの方向で拡大するための重要な機会と捉えている」とOLPC創設者Nicholas Negroponte氏は15日、CNET News.comとのインタビューで述べた。「1つは、コミュニティーにおける幅広い支持を得ること。もう1つは、より多くのソフトウェアとソフトウェア開発者を得ることだ」(Negroponte氏)
Microsoftは12月、「Windows XP」がOLPCデバイス上で稼働可能かについて調査中と述べていた。稼働させるためには、同OSをSDカードから起動する必要があり、タッチパッドや電子ブックリーダーモードなどOLPC固有の機能に対応したドライバを開発する必要があった。
Negroponte氏によると、一部の国ではWindowsの搭載が必須条件になっているという。例えば、ウルグアイは最近の依頼書の中でこの点を要件として挙げていたという。Windowsの搭載を要件としていないその他の国々でも、Windowsとの互換性はノートPCへの信頼につながると同氏は指摘する。
「現地の人々に、Windowsが搭載されていると告げると、彼らは大変感動する」とNegroponte氏は述べた
MicrosoftとOLPCは、どの国からXOのWindows搭載モデルの販売を開始するかは明らかにしていないが、コロンビアにいる関係者の話がプレスリリースで引用されていることから、恐らくコロンビアも最初に発売する国の1つと見られる。
一方、Negroponte氏はLinuxを軽んじているわけではなく、最終的にWindowsとLinuxのどちらか一方をブート可能なノートPCの提供を目指しているという。
Negroponte氏は、「どちらかが、もう一方を支配するようなプランは立てていない」とし、「両方備えていることこそ、最良の選択肢だ」と付け加えた。
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