ソニーは7月16日、VAIOブランドを「VAIO=Visual Audio Intelligent Organizer」と再定義したと発表した。ソニーのPCといえば「VAIO」というブランドが浮かぶ人は多いだろう。一方で、そのブランドに込められた意味を知る人はどれだけいるだろうか。
1996年にVAIO事業を開始したソニー。国内では1997年からスタートし、当時は「VAIO=Video Audio Intergrated Operation」として、単なる無機的な計算機・演算機に過ぎなかったPCを、所有する喜び、自分の大切なものとして、PCの存在意義を変えることを目指してきた。
VAIOでは、Quality(質)、Design(デザイン)という要素を重視してきたが、新たにIntelligence(知性)を加え、2008年からの新たなキーワードとして「感じるコンピューター」を掲げた。
「めんどうな仕事はPCにやってもらいましょう。簡単に扱えるようにし、アプリケーションとして提供したい」と、VAIO事業本部 本部長の石田佳久氏は話す。“Intelligent”を代表するアプリケーションとして、音声レベルの高い部分を番組の盛り上がり部分と判断してダイジェストシーンを再生できるテレビ録画・視聴ソフト「Giga Pocket Digital」ほか、ムービー作成ソフト「VAIO Movie Story」や家庭内にある複数のPCの中にある映像や写真をテレビで見られる「VAIO Media Plus」、ハイクオリティのオリジナルディスクが作成できる「Click to Disk」などVAIOオリジナルのソフトを紹介した。
また、これらの機能を搭載する新VAIOシリーズ4機種も発表した。スペックやカラーバリエーションなどを自由に選べるVAIOオーナーメードモデル/法人向けカスタマイズモデルで、7月より順次発売していく。
ソニーが6月に発表した中期経営方針では、2010年までにVAIOは1兆円規模のビジネスへ拡大させることを明らかにしている。今回のブランドの再構築をもとに、次の10年後を目指す。
今回のブランド再構築に伴い、CMには女優・ピアニストの松下奈緒氏、宇宙飛行士の毛利 衛氏、脳科学者の茂木健一郎氏、モデルの森泉氏が出演し、VAIOのQuality、Intelligence、Design、VAIO OWNER MADEを4人が訴求する。
発表には森泉氏と松下奈緒氏が駆けつけ、松下氏はCMで使われるオリジナルの曲を生演奏した。森泉氏は愛犬とのオリジナルムービーを披露。また、「長い爪でも打ちやすいキーボード。VAIOにしてからPCを使う時間が長くなった」などとアピールした。
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