携帯電話の普及で公衆電話が消えていったように、今後、固定電話は無くなっていくのだろうか。また、自宅の固定電話の役割は変化しているのだろうか。20代から40代を中心とするケータイユーザー男女412名の回答を集計した。
自宅に固定電話を「導入している」ケータイユーザーは85.2%、「導入していない」は14.8%。非導入率を年代別に見ると、20代が34.7%、30代が15.5%、40代が2.9%と若い世代ほど高い。
固定電話導入者の「一番の利用目的」は、「通話(固定電話間)」が52.4%、次いで「ネット」が17.1%、「FAX」が11.4%で続いた。導入している人の半数近くは、主に固定電話間の通話以外で利用している。
性別・年代別に見ると、男性と30代の約2割は「ネット」が第一目的。40代は、3割以上が「FAX」と「ネット」で利用している。
固定電話と携帯電話については、2割以上が「固定電話はインターネット利用のため渋々利用」か、「携帯電話があるから固定電話は解約を考えている」と回答。男性と30代では、5人に1人が「固定電話はインターネット利用のため渋々利用」している。
固定電話を導入していない人に、月額基本料などが安くなったら固定電話を導入したいと思うかを聞くと、「安くなっても導入しない」が77.0%。特に女性の8割以上、20代の9割以上は「安くなっても導入しない」と導入の意思がまったくない。
全員に固定電話の今後を尋ねると、「無くなると思う」が 24.3%。男女別では男性が27.0%、女性が21.3%で、男性の方が5.7ポイント高かった。固定電話の非導入率の低い40代でも19.2%が「無くなると思う」と答えており、固定電話の価値は今後さらに低下していく傾向と言えそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」