任務で「XM1216」SUGV(「サグビー」と発音)を使用する際には、兵士はビデオゲームコントローラとカメラの接眼レンズを使って操作する。SUGV自体には複数のカメラが搭載されており、操作者は、道端に爆弾が仕掛けられていないかどうかや、敵が隠れている可能性のある場所を安全な距離から確認できる。
第1装甲師団第5旅団(陸軍評価機動部隊)第2諸兵科連合大隊によって試験されているこのFCSは、いわゆる「Spin Out 1」の一部だ。FCSの当初の計画では、14の統合兵器システム(18から削減)とデータネットワークを今後10年以内に実現する予定だったが、陸軍は現在、いくつかの技術を1つずつ実現するのに取り組んでいる。理由の1つは、未来の軍事作戦ではなく、現在のイラク、アフガニスタンでの実際の戦闘活動の支援で必要とされているためだ。また、陸軍の予算が厳しく、非常に高額なプロジェクトを縮小化せざるを得ない可能性があることも理由になっている(2008年度の予算は35億ドルだが、すべて予定通りに実現されると1600億ドルにもなる)。
提供:Stephen Baack