米国時間4月11日に行われたYahooの取締役会の成り行きを知りたいと、心待ちにしている人は多いだろう。
Wall Street Journal(WSJ)の記事よると、それは「決めかねている」の1語で要約できるようだ。
WSJによると、同日の会議にはYahooの顧問たちも参加して、2つの選択肢について最新の評価を提出したという。いずれの選択肢にも、新たな企業が加わる可能性を見込んで、多少の修正がなされる余地があるのかもしれない。
Yahooの取締役会が議論しているのは、Microsoftからの一方的な買収提案を受け入れるべきかどうかということだ。この買収提案には今後、News Corp.も絡んでくる可能性がある。そして、New York TimesやWSJの記事によれば、もう1つの選択肢がTime Warner傘下のAOLなどと提携することで、こちらの提携先候補にはおそらくGoogleも入ってくるという。
MicrosoftがYahooに突きつけた買収提案受け入れの期限は、2週間後に迫っている。Yahooは、それまでに買収を受け入れるのか、それとも拒否するのかを決めなければならない。拒否した場合は、MicrosoftがYahoo株主の委任状獲得戦に乗り出し、株式交換を行って、その結果おそらく買収額を引き下げる可能性があり、Yahooはこうした展開に直面することになる。
Yahooは2008年3月、時間を稼ぐために取締役候補の推薦期限を延期して委任状争奪戦を回避し、Microsoftにも他の株主にも友好的な姿勢を示した。しかし、交渉の期限ぎりぎりになったとき、MicrosoftもYahooと同様の態度に出るかどうかは疑わしい。
Yahooの経営陣は4月14日の週、MicrosoftとTime Warnerの双方と話し合いを持つ予定だと、New York Timesの記事は報じている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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