率直にいうと、GoogleはMicrosoftに米Yahooを買収してほしくないということだ。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は中国訪問中に記者らに対して、同社は「MicrosoftによるYahoo買収の動向を気にしている」と述べたという。Reutersが米国時間3月17日付けの記事で報じている。
Schmidt氏は具体的なことには触れなかったが、同氏の考えは「(Microsoftが)過去に行ってきた、大勢の人にとって困難だった行為」に基づいていると述べた。
同氏は、「彼らの行ってきたことはインターネットのオープン性に合うものであると期待したいところだが、これには疑問である」と付け加えた。
Schmidt氏はとりわけ、Microsoftの長年にわたる米国と欧州連合の独占禁止問題に言及しているのではないかと推測することができる。欧州連合はMicrosoftに罰金を科している。欧州連合は2月、ライセンスに関するMicrosoftの態度が非協力的であるとし、13億5000万ドルの罰金を追加で科している。
皮肉なことに、欧州連合が先週、Googleによる31億ドルの広告サービス企業DoubleClick買収を承認したことによって、Microsoftの買収提案を検討することに対するYahooへの圧力が高まっているようだ。Microsoftの買収提案は当初1株あたり31ドル相当だった。しかし、両社間で非公式の話し合いが行われていると考えられており、それにより、買収提案の条件が変動する可能性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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