UPDATE SNSのFacebookは、米国時間3月18日の夜または19日の午前中により広範囲なプライバシー管理を導入し、そしてその後まもなくインスタントメッセージング(IM)サービスも導入する予定だ。Facebookの関係者らがカリフォルニア州パロアルトの本社で開催された記者会見で発表した。
新しいプライバシー管理で最も注目すべきなのは、今後はFacebookのメンバーが自分のプロフィールを友人リストに掲載されているユーザーにどの程度まで公開するかを選択できるようになることだ。
Facebookでプライバシーと国際化を担当するプロダクトマネージャーのNaomi Gleit氏は、社会的な近接度に基づいて「友人の友人」の範囲を決められる機能を含む新しいオプションについて事前説明してくれた。LinkedInのプロフィールでは、サイトのメンバー全員ではなくて知人の知人(自分からの距離が2)および知人の知人の知人(自分からの距離が3)までプロフィール情報を見えるようにするが、Facebookのシステムはこれとは違う。Facebookのメンバーは特定の友人について、情報にアクセスできる範囲に含めたりその範囲から削除したりすることが可能になる。
Facebookは12月、友人のカスタムグループを作成する機能を追加したが、現在のところはグループメッセージを送信する以外はたいした機能はない。しかし、今週のアップデートによって、この機能がプライバシー管理に統合される予定だ。たとえば、ユーザーは電子メールアドレスや電話番号などの個人情報を「友人の友人」「すべての友人」「一部の友人」「自分だけ」という分類を使用して友人やグループから隠したり、見えるようにしたりできる。つまり、友人リストに掲載されている人物に対して固有のプライバシーの設定が可能になるとGleit氏は言う。Facebookのメンバーがフレンドリクエスト(交流を求めるリクエスト)を送信したり、承認したりするたびにプライバシーの設定を割り当てることができる。
Facebookの関係者らによると、これらの新しい機能はすでに広範囲にテストされている。Gleit氏はこうした機能を求めていたのはユーザー自身だと説明しており、さらにFacebookプラットフォーム向けのアプリケーションを開発している数千人のサードパーティーの開発者にマイナスの影響が及ぶことはないと述べている。
Facebookの幹部らは、ソーシャルネットワークの継続的な進化について論じ、サイトが急速に成長し、ユーザーベースがますます多様化していることを考慮すると、サイトのプライバシー管理を変更することは必要であると説明した。ストラテジーおよび事業運営担当バイスプレジデントのMatt Cohler氏は、ソーシャルネットワークは情報を共有し、通信するためのより優れた、よりパーソナルな手段を促進することを目的としているというFacebookでおなじみになっている論旨を繰り返した。さらにCohler氏は、同じくらい重要なのは、Facebookの製品によってユーザーが自分の個人情報を管理できるようになることだと述べた。
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