既存サービスの活用という点では、将来的にYahoo! メッセンジャーのコンタクトリスト、Yahoo! ブログのお気に入りブログ、Yahoo! 映画のお気に入りレビューアーなどもYahoo!プロフィールに組み込んでいく予定だ。
上に挙げたような様々な情報がAPIとして公開されれば、外部の開発者がYahoo! JAPAN内のユーザーデータを利用してサービスを開発できるようになる。Yahoo! JAPANで提供しているサービスとYahoo!プロフィールの連携の裏側では実際にAPIが用いられているため、ヤフーとしても時期を見て、Yahoo!プロフィールのAPIを外部に公開していく計画だという。
寺岡氏はこのAPIを活用することのメリットについて、「例えば、個人の開発者が何らかのソーシャルなツールを作ったときに、一から友達関係をユーザーに構築してもらう必要がまったくなくなる」と語る。
「Yahoo! Daysのユーザーだけですと開発者側からしてもボリューム感としてインパクトが小さいと思われますが、例えばメッセンジャーのコンタクト、お気に入りのブロガーなども含めると、そこそこのボリュームになる。そういったネットワークの資産を使って開発できるのは楽しいと思います。APIをパートナーさんや、広く外部に公開するタイミングはまだ決めていないのですが、早くそこまでいきたいです」(寺岡氏)
ヤフーは1月に共通ログイン規格「OpenID」への対応を開始するなど、ソーシャル化に加えて、外部サイトとのつながりを重視したオープン化戦略も同時に推し進める。
ただ、この分野では競合も手当たり次第の攻勢を仕掛けてきている。GoogleはSNSに関する標準仕様「OpenSocial」を公開し、もちろんOpenIDのサポートも行っている。さらには、ウェブ上のリンクから友人関係を構築する「Social Graph API」をリリースしている。
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