ゼロスタートコミュニケーションズは1月24日、ウェブ上で構築される人間関係やECサイトの商品、メタデータなど、あらゆる情報の相関(ソーシャルグラフ)を解析し、サービスの品質を向上させるソリューション「zero-Matrix」を提供開始した。デモサイト「Social Matrix Project」で公開されている。
同社が提供しているミニブログサービス「chopi」には、すでにzero-Matrixを導入しており、多くのユーザの中から実際の友達である可能性の高いユーザを推奨する「もしかしてともだち」機能として実装されている。
SNSやブログといったコミュニティサービス内でのユーザーの相関関係を他のソーシャルネットワークサービスと共有することで、ユーザの利便性を向上させようとする試みは「ソーシャルグラフ」と呼ばれる。今回、ゼロスタートコミュニケーションズが提供するzero-Matrixは、人と人の相関関係だけでなく、商品やURLなどの相関関係を導き出すことができる点が特徴だ。
導入例としては、例えば「人」と「ECサイトで販売している物」の相関関係ならば購買予測のデータとして、あるいは「人」と「ニュースのURL」の相関関係ならばユーザーのニュースに対する興味を導き出すことが可能だという。また、「ECサイトで販売している物」と「ニュースのURL」の相関を解析することで、効率の良い広告を配信することもできるため、将来的にはコンテンツマッチ広告のエンジンとしての利用も見据えている。
zero-Matrixを採用するソーシャルネットワークサービス間でもソーシャルグラフを共有可能にするプロトコルやデータフォーマットの標準仕様の公開、OpenIDやOpen Socialなどへの対応も予定している。
価格は、ASP提供の場合、月額費用50万円、初期費用50万円から。ライセンス提供では500万円と年間保守料15%となる。
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