数々のソーシャルネットワーク企業が、ちょうどDemo 2008でのステージを終えた。このグループからインスピレーションを得ようとしていた私は、以下の結論に至った:未来のソーシャルネットワーキングは、潜在的な、いわゆる「ソーシャルグラフ」からの情報を活用する企業にかかっている。私は、新たなオンラインコミュニティの構築を目指している企業(Demo 2008からならば、iLeonardo、HubDub、AtlasPostといった企業)には、あまり将来性がないと考えている。
しかしながら、すでにオンラインに存在するものの中から、ソーシャルネットワークを構築しようとする企業には、いくらか将来性がある。そのグループの中には、ちょうど私が米国時間1月29日夜にレビュー(英語)を書いたDelverや、ちょうどDemoでのセッションを終えたばかりの次の2つの興味深い企業がある。
YouChoose:この企業は、ちょうどブログ向けのトークバックウィジェットを開発したところだ。この中で興味深いのは、ブロガー向けに、ただコメントスレッドを羅列するのではなく、他のブログやサイトからのディスカッションと対照させてくれる点である。ネット上に散らばるコミュニティーをまとめ、より人脈を豊かにして、さらなる活性化につなげてくれる。
私は、YouChooseのコンセプトに関しては、特にYouChooseを使うブロガーにとって、コメントをつける人とのタイトな関係を築くことがあまりないという点において、少し問題があるようにも感じるが、コンテンツを取り巻くグループを自動的に作成するというアイディアは強力である。
Redux:これはスマートなアイディアである。Reduxは出会い系サイトとなる。(とはいえ、恋人というよりも友人を探すためのサイトであるが、これもやはり当人の使い方次第である)まずは自分がだれであるかを明らかにし、自分の興味関心を問う質問に答えると、友人になりたいと願うような人を、ネットワークから推薦してくれる。さらに、自分と友人の双方が好みそうなイベントの提案まで行ってくれる。推薦する友人をグループ化し、全員にイベントを提案する「エントラージュ」機能まで備えている。
ここでカギとなる独自の特徴は、ネットワークを構築するために、自分では何も始めなくてよいという点である。ある意味で、Reduxが自分のために構築してくれるのだ。
Reduxは会員サイトであるが、これはあまり理想的ではない。まず自分で参加して、自分に関する情報を知らせると、ネットワーク上の友人とのマッチングを行ってくれる。とはいえ、既存のソーシャルサイトや(公開されているならば)プロフィール情報を検索して、たとえ同じソーシャルサイト上にいない友人ともマッチングしてくれるように、Reduxが拡張しないのはなぜなのかが、まだ私には理解できない点だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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