「Working Webware」:Zohoは果たしてMSの顧客を奪い取ることができるか?

文:Rafe Needleman(Webware.com) 翻訳校正:菊地千枝子2007年11月30日 21時15分

  Dan Farber氏(ZDNetの編集長であり、「Between the Lines」のブロガー)と筆者は新しい動画番組「Working Webware」を始めた。われわれは各エピソードで、不運なウェブ企業の最高経営責任者をひとり選び出し、その人物にインタビューし、その後で彼らの展望を分析する。

 第1回目では、AdventNetの最高経営責任者であるSridhar Vembu氏を取材し、Zohoのオフィス生産性スイートと、同社がMicrosoftやGoogleとどのように対抗しようとしているかを聞き出した。われわれは同社の事業モデルを分析し、Zohoが新興のWeb 2.0オフィスソフトウェア市場で成功する見込みについて議論した。この動画は9分間である。

 最近Zohoは「Zoho Word」のオフライン機能を改良し、Microsoftの「Office Suite」との直接対決に向けて小さな一歩を進めている。

 動画を見終えたVembu氏は、次のように電子メールで回答している:

 「わが社が大きなチャレンジに直面していることは認める。しかし私が楽観的に考えている理由は次の通りである:AdventNetでは、IT Management & Securityの分野の製品が約150万件ダウンロードされている(この製品はネットワーク、システム、アプリケーションの管理からヘルプデスクを対象にしたものまで至り、その他にも数多くの機能が用意されている)。これらの製品は中小企業を直接ターゲットにしている。わが社の顧客数は2万5000社超と数えている。世界の1000社以上の再販業者との関係を築いており、世界中で何タイプもの販売提携関係を確立しつつある。このビジネスは実に急速に成長している。

 Zohoにとっては中小企業分野で巨大な未開拓の機会が存在すると考えている。それゆえにわれわれは大規模な投資を行っているのだ。(Zoho部門だけで現在200人以上がエンジニアリングに携わってる)。幸いわがAdventNetビジネスはその投資を支えることができるほど極めてうまくやっている。

 もちろん将来を予測することは誰にもできないが、Zohoに対する反応からして、私は非常に楽観的に考えている。デスクトップソフトウェア業界でAdobeやIntuitといったプレーヤーがMicrosoftの面前で成長できる余地があったように、わが社はオンラインアプリケーション事業でGoogleが支配する世界を想定しながらも、自身の場所を見つけ出すだろう。いつもながら、実行することが大切なのである。」

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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